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13ノ型 買い出し ページ14

実弥「あいつには気を付けろォ」

「?」


実弥さんの言ってる事はよく分からないけど宇髄という変人は嵐のように去っていたな。


実弥「彼奴(あいつ)ああやって求婚してくるからなァ」


「音的には悪い人ではないのは分かりました。でも…」


実弥「怖かったなァ」


また頭を撫でてくれた。とても心地良い。


実弥「俺がAを守るからなァ」


その台詞が兄さんと重なって見えた。
杏寿郎『俺がAと千寿郎だけでなく、弱き人も守る!』って言ってたっけ?


実弥「今、お前、音って言ったよなァ?」


「はい」


実弥「耳が良いんだなァ」


「よく分からないです。でも、母親(いわ)く2歳で普通に話せていたとか」


色々な話しをしながら隣町まで着き、必要な物を買って帰る事にした。


?「あっ姉上?」


!?千寿郎、何故?でも今は…

「………」


私は千寿郎から逃げるようにこの場を去った。
ごめんね、千寿郎。貴方に押し付けるようになってしまって…


実弥「おい待て!弟すまんなァ。彼奴は今はあんなんだからよォ」


千寿郎「そうですか………風柱様、姉上を救って下さい。あの時、俺を庇ったせいで………実は左腕の傷は火傷の跡なんです」


実弥「嗚呼、お前の姉を救ってやる。だからんな顔すんなよォ。じゃあなァ」


無我夢中で走って変な所に着いてしまった。また迷子になると考えたら最悪だ。


実弥「こんな所に居たかァ」


「実弥さん……すみません」


実弥「お前の弟らしき人から大まかに話しは聞いた。お前は父親に殺られたと言っていたが弟を庇ったんだよなァ?」


何故それを知っている!?


実弥「Aの話しには弟は出てこなかったが…」


「………実弥さんの家に着いてから…その事も話します」


実弥「まぁ無理して話さなくて良い」


「実弥さんには素直に話せる気がするんです。だって今朝も真剣に話を聞いてくれて…逆に馬鹿にしなくてむしろ励ましてくれたから」


実弥「話ならいくらでも聞いてやるからなァ」


「ありがとうございます」


実弥「嗚呼、とりあえず帰るぞォ」


実弥さんは荷物を全部持ってくれた。優しい。

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作者名:ツナミカワ | 作成日時:2020年11月13日 20時

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