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96、時透兄弟の嫉妬 ページ16

―時透side続き2―
時透「僕の双子の兄さん。有一郎」

有一郎「よろしくな」

「よろしくお願いします。有一郎さん」

有一郎「呼び捨て」

兄さんが呼び捨てで呼んで欲しいと言った

チクッ

何だろう?この胸が焼かれたように痛い

無一郎「兄さん、Aが困ってる」

有一郎「Aと言うのか可愛い名前だな

無一郎「確かにAは可愛いけど彼氏居る」

有一郎「誰?」

「…教えない」

有一郎「教えてくれ」

Aの事なんてお構いなしにどんどん近付き終いには顎クイというのをした

何で兄さんが顎クイなんかするんだ!僕だってした事ないのに。
初対面のくせに…そんな(いか)りを悟られないように我慢していたら怯えている気配を感じた。その主はAだった

僕はAが怯えているから助けたのもあるけど、それよりも兄さんに近付けさせたくなかったのが1番だった。
だって初対面の兄さんよりも僕の方が長くAと関わっているから。
それでも煉獄さんには敵わないけど

煉獄さんに敵わない事なんて前世の記憶がある限り分かってた。
だってあの2人、前世の時から恋仲で今は煉獄さんはAの担任で僕はAよりも年下になっている。そんなの僕が入る隙なんて無い。
でも、僕がAの事好きなのには変わらない

それなのに

無一郎「別にAの彼氏公開しても良くない?」

と言ってしまった


兄さんの口が固いことをAに伝えると兄さんは黙ってしまった。
何で苦しい顔したの?兄さん

「有一郎、大丈夫?体調悪いの?」

有一郎「いや、そうじゃない」

Aは兄さんが体調悪いのだと思ったんだね

チクッチクチク

何で胸が痛いんだ………ああそっか僕は…兄さんに嫉妬してるんだ。
初対面なのに兄さんには下の名前呼びで僕はあだ名だから

僕はAに下の名前で呼んでくれないのだと思うと辛い。
でもAの幸せを奪う方がもっと辛いと思う。
Aを幸せにできるのは煉獄さんだけだなのかもしれない


僕はこれ以上ここに居りたくなくて

無一郎「じゃあ僕達は帰るね。明日も来るから」

と言った

「むい君 有一郎、また明日も来てくれる?」

有一郎「……明日は来たくない」

無一郎「ごめん。じゃあね」

兄さん、ごめん。兄さんに嫉妬したけど、兄さんもAに彼氏(煉獄さん)が居ると聞いて辛くなったんだね

97、外来で診察→←95、夢主の居る病院へ行こう



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作者名:ツナミカワ | 作成日時:2020年10月24日 4時

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