恋しい…９話 ページ8
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京治はAが幸せなら諦めなきゃねって言って、梟谷の部屋へと戻って行った。
ほんとにいつも、私のことばっかり優先させる京治。
今から思えば、小さい時から変わらないな！
いじめっこにイジワルされたときも、京治は助けてくれたし…………
悪戯がバレてお母さんに怒られそうになったときも、京治が庇ってくれた。
私の人生に京治は欠かせない人なんだと思う。
英の事を好きにならなければ………きっと、京治の事を選んでたと思う……
京治の気持ちには答えられないけど、私にとっては大切な人だ。
京治が戻ったあとも、ベンチに座ったままさっき買った飲み物に口をつける。
？「なーに、やってんの？」
後ろから声をかけられた。
梟谷の次は青城だったはず…………ってことは……
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「貴大もう、上がったのお風呂？」
花「おう、まあな…」
クルッと後ろを振り向けば、珍しいことに相方の一静はいなくて一人だった。
「珍しいね………一人なんて！」
花「んー松に会いたかったのか？
それって……………ちょっと妬ける。」
「妬けるって…………そんなんじゃないよ。いつもコンビでいるじゃん。だからだよ……」
ガコンッ……貴大は自販機で飲み物を買って私の横に座る。
カシュー……ゴクゴクゴク………
相当喉が乾いていたのだろう、凄い飲みっプリだ。
花「………なに？そんなにジッと見つめられると照れるんだけど………」
「ああ、違う違う！別に見つめてないし！
飲み物を飲んでる時の喉の動きがセクシーだなっておもっただけだよ。」
付き合ってるときも、貴大の喉の動きが好きだったな。
ゴクゴクと飲みそす喉の動き……好きだったな！
花「……………俺さ、ほんとに後悔してる。
なんで、あんとき浮気なんてしたんだろって！
俺が裏切らなければ、今も隣にはAがいてくれたかも………もう一度…なんてな無理だよな！」
「……………………貴大の事は、初恋で初カレでファーストキスの相手だし、勿論〇女も捧げた人だもん。
嫌いにはならないよ。
でも、私………自分の気持ちに気がついたんだ…………だから、貴大とはやり直せない。」
貴大のいった通り…浮気がなければ私は貴大と別れてなかったのかも知れない………でも、それは、絶対ではない。
もしかしたら、貴大じゃなくて私が国見を好きになって、浮気をしてたかも知れない。
未来の事なんて誰にもわからないんだから…
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作者名：みぃさん | 作成日時：2017年5月2日 11時
