恋しい…19話松川side ページ18
松川side
今朝はAが起こしに来てくれた。
朝からAに会えるなんて、ラッキーなんて思ってたが…………
国見だけが起きない。
いや、国見………お前起きてるだろ。
Aは国見を起こすから先に行けとか言うし………………
やっぱりAは国見が好きなんだろうな。
Aは自分の気持ちがわからない。なんて言ってたが、端から見れば国見の事が好きなんだってわかるよ。
伊達にお前の事をずっと見てるんじゃないんだからな！
ソロソロ、俺も身を引くべきなんだろうな。
Aの事だから、俺や他の奴にもどうやって断ろうとか、悩んでんだろうしな。
「花さんや！
俺らはいい女に惚れたよな！」
隣を歩く親友で、ライバルで………ムカつくが好きな奴の元カレの花巻に声をかけた。
最初はなんの事かわかってなかったみたいだけど、すぐに、俺が何を言いたいのかわかったらしく、
花「………おう。そうだな！
アイツはメッチャいい奴で、優しい奴だから、俺達からいってやんなきゃな！」
「わかってんじゃん！流石は俺の心の友だ！」
花「お前はジャイ〇ンかよ。」
「そうたぜ！俺の物は俺の物は。お前の物も俺の物だ！」
花「コイツやべーよwwwww」
二人で肩を組んで歩いた。
色々あったけど、これでほんとの仲直りだな！
及「マッキー、まっつん。どーしたの、肩なんて組んじゃって！」
二人で友情を確かめあってたのに……ジャマが入った。
花「松さんや…今日は何やら虫が煩いですね！」
「花さんや、ほんとにうるさいなぁ。これは及川虫だな！」
及「ちょっと、二人とも！」
プンプン(｀Δ´)なんて怒ってるコイツはほんとに１７歳の男子高校生かと疑っちまう。
「はいはい、わかった、わかった。」
及「もお……………
でも、二人は寂しいんじゃないの！
とうとう、国見ちゃんとAはくっついちゃったもんね。きっと！」
花「えっ、及川、なんか知ってんのかよ！」
及川は二人の事を知ってたのか？
及「あーAが国見ちゃんの事、好きなんだろうなぁ〜ってのは、最近気付いたの！」
流石と言うべきか、伊達にはモテてないってことか！
「……………及川、やっぱりあの二人って………付き合ってんのかな？」
及「うーん。どうだろう。でも、お互いの気持ちが通したのは確かじゃない？」
花「やっぱり………だよな！」
こうして、俺の初恋は幕を閉じた。
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作者名：みぃさん | 作成日時：2017年5月2日 11時
