正統派ヒロインに隠された裏の顔!パート２【及川徹】

成敗８話 ページ8

Aside



司会の人の紹介のあと、現れたお二人。

この方が大村前会長のご子息で、新しい会長の大村誠一郎さんと奥さまの綾子さんか。


とても上品でそれでいて、横柄ではないのにすごい人なんだってのがわかる。

同じ会社の社長なのに、中村なんかと月とスッポンだわ。

比べる方が申し訳ない気がするけど。



パチパチパチ………



そんなことを考えてる間に大村会長と奥さまのご挨拶が終わってた。


ほんと、女性が憧れる女性ってああゆう人の事を言うんだろうな…私もあんな風になれたらいいのに…って、私じゃ無理だな。



￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
舞台から降壇したところで大村会長と綾子婦人と言葉を交わした。


綾「ほんとに可愛らしいお嬢さんですね、吉村さん。まだ、高校生なんですってね、ビックリしましたのよ、うちの娘も高校生ですけどAさんみたいにはしっかりしてませんもの」


吉「綾子さんにそう言って頂けるとは光栄です。なっA」


「いえいえ滅相もございません。まだまだ未熟ですのでご指導頂きたいです、綾子さん。これからも吉村共々よろしくお願いいたします」



綾「まぁ、なんて謙虚で可愛らしいのかしら！ねぇ、貴方もそう思いますでしょ！」



誠「ああ、ほんとにしっかりとしたお嬢さんだ。流石は桐生社長のご息女ですな」



綾「あら、まぁ、そうでしたの。Aさんがあの桐生社長と真知子ちゃんの娘さんだったのね………あの時は力になってあげられなくてごめんなさいね」



真知子…ちゃん？


真知子とは母の名前だ。


と、言うことは綾子さんの口ぶりからすると母と綾子さんは知り合いだったってことだろうか…それに、あの時はとはきっと父が亡くなった後のことだろう。



「綾子さんは…………母とは…どういった「真知子ちゃんとはね高校からの親友だったのよ。だからAちゃんが産まれた時から知ってるのよ。」……………そうだったんですか…」



綾「Aちゃんが小さい頃はよくおうちにもお邪魔してたのよ…だけど私が結婚をしてすぐに子供を授かったから、それからは中々会う機会もなくて…オマケに７年ほど前には海外で仕事をする主人についてヨーロッパで暮らしていたから少し疎遠になってしまってたの。

それでも、メールや電話で近況報告なんかはしてたんだけど…桐生社長…あなたのお父様の事があった頃は私も体を壊してて、あんなことになってるなんて知らなかったの………ごめんなさい」


綾子さんがお母さんの親友……何だか二人の姿が目に浮かぶ。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←成敗７話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す