成敗5話 ページ5
Aside
懐かしい思い出……
お母さんが手入れをしていた綺麗な庭で、兄さんが入れてくれる美味しい紅茶をお父さんと4人でよく飲んでいた。
薔薇のいい香りがして…幸せだった。
でも、あの頃はそれが普通の毎日で…幸せだなんて特に気にもしてなかった。
まさか家族がバラバラになるなんて思ってもいなかったから…
それもこれも…すべてアイツ……中村が壊したんだ。
「………………あの人は…父の会社が欲しかったんですか?」
吉「ん〜それも間違いじゃないんだろうけど、会社が欲しいってだけじゃないと思うよ。
まあ、俺はアイツじゃないから本音はわかんないけど………羨ましかったんじゃないかな?桐生社長の人生が!」
「人生…………」
人生が羨ましいって、どう言うことなんだろう?
裕福になりたかったとか?
でも、専務だったんだし、それなりにお金は持ってるはずだし、結婚もして子供だって居るじゃない。
吉「……多分、アイツは桐生社長のすべてが羨ましくて…成り代わりたいと思ったんじゃないかな?
奥様みたいな奥さんをもって、Aみたいな娘がいて…会社では社員から敬われて尊敬される人物に………桐生社長を亡きものにすれば自分が取って変われると思ったのかもな…」
はぁ?
意味がわからない。
いい年して、中村はバカなのか?
そんなことをしても幸せになんて…なれるはずなんてないのに…
「可哀想な…人ですね………」
可哀想で哀れな人だ。
吉「可哀想…か。
アイツのせいでもっと可哀想な目に合っている人も居るんだから、報いは受けないとな。」
「報い………」
どんな理由があっても、許せる訳はないのだけれど…
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亜莉栖 - すごく面白いですっ!!応援してます(≧▽≦) (2021年1月11日 0時) (レス) id: 433abd6fce (このIDを非表示/違反報告)
もふもふうさぎ(プロフ) - とっても、面白いので続きみたいなぁ、、なんてw続き楽しみにしてます! (2019年1月23日 3時) (レス) id: 9cbd8fb705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃさん | 作成日時:2018年8月20日 14時