【HQ】街頭インタビューで彼氏の浮気が発覚した件について【宮侑】

好き２８話 ページ29

Aside




そのあと夜梨子は朝練で何があったんか、ちゃんと話してくれた。



私は怒りで、手が震えた。



どうなってんねんバレー部さんよ！





私の大事な親友に手ぇ出して…無事で済むと思うなよ！



どうやら、レギュラーメンバー以外は先輩マネージャーの味方やねんて、ほんで夜梨子は無視されたり、暴言を吐かれたりしてるらしい。



今日は２軍の先輩にボールを当てられたとか。


相手はわざとじゃないって言ってたらしいけど…そんなの、わざと以外の何者でもないやろって思うやん。




「夜梨子…………私が助けたる。

ほんで、バレー部には夜梨子に謝ってもらわなな。」




夜「A、でもどうやって？」





不安そうな目でこちらを見てくる夜梨子。



あんなに明るかった夜梨子が、今はこんなにも笑わんくなってるやなんて……許すまじバレー部。




「それはな……私に考えがあるんやわ！」




私は夜梨子に昨夜、考えた完璧な作戦を教えた。






夜「でも、それじゃAが…悪者にされちゃうんじゃ……」




「ええねん……それが作戦なんやから！」





夜「でも、それじゃ春休みが潰れちゃうよ！

彼氏に会いに行くんでしょ！」





「あーそれは、問題ナッシングや！

侑の許可ももうたしな！だから、私に任せとき！」




夜「ありがとう……A」




「ほな、あとで及川さんに入部届け貰いに行くの、付いてきてや！」




一人で２年の階になんか行かれへんもん！





夜「うん！勿論よ！」




あっ、可愛ええ……久しぶりに夜梨子のほんまの笑顔を見たかも。





￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

そのあと、私と夜梨子は２年の階にビクビクしながら向った。


ほんで、及川さんを尋ねた所までは良かってんけど、ただ今ナゼか及川さんに拉致られてます(私だけ)なんで？





及「ここで、大丈夫だね！」





連れてこられたのは、いつぞやの空き教室。





「あの〜なんで私はここに連れてこられたんですか？」




及「ゴメンねAちゃん。乱暴なことしちゃって！」




乱暴？



ああ、手を強く引かれた事か？






あんなん普段の侑に比べたら、優しいもんやけど……ここで、そんなんゆうても意味ないし、黙っとこ。




「やー大丈夫です。ほんで、なんでですか？

私は入部届けを貰いに来ただけなんですけど！」





「それ、それだよ！

今朝の事……三崎ちゃんから聞いたよね。」





「あーはい。だから私はバレー部を許せんのですけどね！」



なんやねん、回りくどいわ！

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