愛…３３ ページ33
赤葦side
Aが取り違えられたかも知れないとわかった日から、俺を含め両親は俺達を出産した病院へ問い合わせた。
しかし、病院からの返答は……そんな事実は当院ではあり得ないというものだった。
それは書類を調べた結果らしいが、生まれた直後、未熟児だった俺たちは、保育器に入れられていて、母親と同室にならずに退院したらしい。
だから、取り違える機会なんていくらでもあるのに…病院からはこれ以上は答えられないと言われた。
それからは俺も両親もどうにかして、あの日同じ時間にあの、病院で生まれた女の子の赤ちゃんがいないか、調べたがなにもわからないままでいた。
そんな俺たちの前に現れたのは…奇しくも俺たちが生まれた病院の院長とその旦那さん。
この人がいんちょうだったなら、俺たちからの話も通っているはず。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
俺とAの表情から、相当大事な話だと察してくれたようで、竜之介君に部屋で待っているように言ってくれて、俺たちはリビングにあるソファーへと案内された。
竜父「それで…お話とは……」
赤「俺たちは本当は……双子の兄妹なんです。」
竜母「えっ……それは…えとどうゆう意味なのかしら。」
そりゃ驚くよね…恋人同士でおまけに婚約してるとか言ってたんだもんな。
竜父「………そうですか…それで、それが私たち家族になんの関係が？」
貴「兄妹の筈だったんです。
でも……………違いました。先日、私は事故に遭い輸血をしました。その時に私は血液型を初めて知ったんです。
Ｏ型でした。そして…兄の京治はＡ型……」
竜母「双子でも…二卵性なら血液型も違うことがあるわ。それで一概に兄妹じゃないって決めつけるのは…危険だと思うんだけど…」
それはしごくまっとうな意見だろう。
赤「………両親がＡ型とＡＢ型だと言ってもですか………もちろん、俺たちが養子だと言う可能性もあります。
だから、戸籍謄本で調べましたが…俺も…そして当然Aも実子でした。」
お二人は黙ってしまった。
赤「……疑問もを持った俺は、ＤＮＡの兄弟鑑定といつものをしました。
結果は……兄弟の確率は０%でした。」
俺たちが言いたいことが…わかったのだろう、林夫妻は青ざめていた。
やっとのことで絞り出した声は奥さんだった。
竜母「……それは…うちの病院で……取り違えがあったと言うこですか？」
赤「それしか……考えられません。」
俺はしっかりとした口調で答えた。
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めーい(プロフ) - 更新頑張ってください！続きが気になります！笑がんばってください！！！ (2018年12月14日 22時) (
レス) id: 6d6828b7fa (このIDを非表示/違反報告)
みぃさん(プロフ) - 紅蓮姫百合桜さん» コメントありがとうございます。コメントが励みになって更新速度が上がりますよ！ありがとうございます。よろしくお願いします。 (2018年4月5日 7時) (レス) id: cda30a70c8 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮姫百合桜 - これからの更新頑張ってくださいね(*'▽')楽しみにしてます！ (2018年4月5日 0時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃさん | 作成日時：2017年12月6日 14時
