愛…4 ページ4
Aside
私はどうやら交通事故にあったらしい。
そう、あっだらしい゙のだ。
実は事故の少し前あたりからの、記憶はない。
だからなぜ私がそこにいたのかも、分からないし、どうしてトラックに跳ねられることになったのかも、本当のところは分からない。
でも、そんなことを京治に言うと心配するから、担当のお医者さんにだけは話したけど、他の人には黙っててもらった。
そして私が意識を取り戻して一週間。
毎日、京治は見舞いに来てくれる。
そして今日も………
ガチャッ…
赤「A。調子はどうだ?」
「京治!すこぶる上々だよ!
先生も驚く回復力であと、半月もすれば退院できるかも!だって。」
腕は骨折してるけど、脚は打撲だけ……まあ、その打撲もかなりひどいみたいだけどね。
それでも、回復は早いらしい。
赤「じゃ、夏休みの中には退院出来るんだね。」
「うん、そうなるね。
学校も新学期からちゃんと通えそうだし………って宿題しなくていいのかな?」
京治が私の両腕を見る。
赤「………その腕じゃ、鉛筆1本持てないでしょ、A。」
「あーだね。」
そう、私の両腕は骨折でギブスをはめてる。
そして、指先だけが出てる状態。
食事はかろうじて、フォークやスプーンで食べれるけど、鉛筆は無理だ。
赤「学校の先生にも、今回の事故の事、ちゃんと報告してるし………大丈夫だと思うよ。」
そっか………でも、勉強を1ヶ月以上しないと言うのは……自分的に不安になるしな………
休み明けには、テストもあるし………
赤「………勉強なら、退院したら俺が付きっきりで教えてあげるよ。」
おお、そうだ!
私には身近に優秀な先生がいたではないか。
「ではでは、退院しましたらよろしくお願いします。せんせっ!」
赤「ハハハッ…先生の言うことは……絶対だからね…………」
そう言って、ゆっくりと近づく京治の整った顔。
ちゅっ
触れるだけのキス。
兄の顔から一気に男の顔になる。
ほんと、ズルい。
私ばっかり好きになっちゃうよ。
赤「ちゃんとお勉強ができたら……ご褒美あげるね!」
「ご、ご褒美……ボンッ////ヤ、ヤダ!京治ってばなに考えてるのよ!///////」
赤「そんなAこそなに考えてるの?
どんなご褒美を想像してるのやら。」
「も、もう。京治のばか!」
私は顔までスッポリと布団を被った。
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めーい(プロフ) - 更新頑張ってください!続きが気になります!笑がんばってください!!! (2018年12月14日 22時) (レス) id: 6d6828b7fa (このIDを非表示/違反報告)
みぃさん(プロフ) - 紅蓮姫百合桜さん» コメントありがとうございます。コメントが励みになって更新速度が上がりますよ!ありがとうございます。よろしくお願いします。 (2018年4月5日 7時) (レス) id: cda30a70c8 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮姫百合桜 - これからの更新頑張ってくださいね(*'▽')楽しみにしてます! (2018年4月5日 0時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃさん | 作成日時:2017年12月6日 14時