正統派ヒロインに隠された裏の顔!【及川徹】

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及川side



あっっっっぶなかったぁ〜

危うく、中村ちゃんにキスされるところだったよ。




もう、ほんとにやめてほしいよね。



俺はA以外と唇を合わせるつもりはないんだから、まったく！





中「…………及川って、どうしてあの人の事が好きなの？」



なにいきなり……なんか企んでるのかな？

ここは素直に答えた方がいいのか？







「んーどうして、そんなことを中村ちゃんに答えなきゃいけないのかな？」





中「………及川さ……気付いてないの？」






「……………………何が？」




なに、告白でもして俺を落とそうとか思ってるのかな？



そんなことしたって無駄なのに。

そもそも、中村ちゃんの事可愛いとも思わないし、万が一俺のタイプだったとしても、Aがいる限り………俺の１番はAしかありえないから、何をやったって落ちないよ！






中「……わ、たし……及川の事、好きなんだよね。

あの人の事なんてやめて、私にしない？」




おお、当たった！


及川さん凄くない？中村ちゃんの考えてるのか事が手に取るようにわかっちゃったよ！





「俺は……Aのことが好きだから…ごめんね！」





中「チッ………」





ワァオ！この子舌打ちしたよ！


告白断られて舌打ちって…………






中「あの人……桐生さんが言ってたよ。

彼氏がいるけど……及川は見た目がいいから傍においてるんだって。

自分のいいように使うんだって………私、あまりにも酷いこと言うから注意したら逆キレされちゃって………」





Aがそんなこと、言うわけないじゃん！


それに、考えたくないけど、彼氏じゃなくて………旦那だし。




これは及川さんもかなり怒ったよ！プンプン！





「Aがそんなことを…………信じられないよ。」





中「ほんとだよ。私を信じてよ！」





そんなの信じられる訳がないよね。誰がどう聞いたって信じないよ。



「証拠とか……ある？」






中「証拠は……今はないけど、見つけてくるよ。そしたら信じてくれる？」






「そうだね………証拠があったら…信じるしかないよね。





あっ！そうそう…証拠で思い出したんだけど、この体育館に監査カメラかついてるんだって！だから……………昨日の体育館での出来事も写ってるかも……って監督が言ってたよ！」






中「えっ………そんなのきいてない！」





それは誰に聞いてないんだろうね……中村ちゃん。

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