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表29* ページ29

Aside



今は徹が中村さんに電話をかけてる。



及〔うん、そうなんだよね。〕



中〔あの人は……一緒じゃないの?〕




スピーカーにしてるから、会話は全部聞こえてる。

あの人って………きっと、私のことだよね。




及〔Aはね先に帰ったよ!だから……お願い出来ない?〕





監督から、体育館館の片付けを頼まれたから、手伝ってほしいとお願いしたのだ。




中〔無責任なのね………仕方ないわね。私が手伝ってあげる。〕





及〔…………ありがとう。じゃ、体育館て待ってるね。〕




中〔はいはーい。すぐ行くわ!〕






ピッ!






そこで、電話は切れた。






えっと………なんだろう。



凄く腹が立つ言い方じゃなかった?





及「………………あいつ、ほんとにAのことナメてるね。」





わぉ!徹が怒モードです。


これで、上手くいくのでしょうか?



少し、心配しながらも私がいては作戦が上手くいかないので、隠れて様子を伺う。




体育館には徹のみ。




暫くすると、ガラガガラァ〜っと音をたてて、扉が開いた。



背に太陽の光を浴びて立ってる中村さん。





中「お待たせ!及川。

まーったく、桐生さんにも困ったものだね。マネージャーならこう言う雑用をしないとね。」




ゆっくりと、徹に近付いて来る中村さんの表情は、ニタニタとして正直、気持ちの悪いものだった。





及「ごめんね、中村ちゃん。Aはどうしてもはずせない約束があるって。

中村ちゃんは……なんか予定があったんじゃないの?」






中「私も友達と約束があったけど、及川を優先してあげたのよ!感謝しなさい。」






及「そっか……ありがとう。」





中「ねぇ……及川…私の方が桐生さんより頼りになるでしょ!」




そういいながら、徹に近付いて頬に触れる彼女。




やだ!見てられないよ。


わかってる、徹は私のことをほんとに愛してくれてるって……わかってるけど、こんな場面は見たくない。





中「及川…………ううん、とおる。

桐生さんなんかやめて私と付き合わない?」





彼女の顔がさっきよりも徹に近付いてるのを、見たくないと思ってるのに……目が離せない。

あと………数センチ。




























プニッ!




及「ゴメンね……俺、好きな子にしかキスしたくないんだぁ………だから、勝手にしないでね!

中村ちゃんは、指で我慢しな!」







あと数センチで当たりそうな、二人の唇の間には、徹の指が…………

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みぃさん(プロフ) - 月夜さん» ご指摘ありがとうございます。確かに太宰くさんは〔私〕ですね。わかってたのに、間違ってました。すみません。ゆっくりになりますが更新していくので、お楽しみに!! (2018年2月13日 10時) (レス) id: cda30a70c8 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - お話とてもおもしろかったです!あの、太宰さんは一人称が[私]じゃなかったですかね?間違ってたらすいません!更新頑張ってください! (2018年2月12日 20時) (レス) id: bd264965d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃさん | 作成日時:2017年12月5日 17時

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