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Aside
とりあえず、今日の所は帰してくれるようで、
牛父「今日は強引に連れてきてしまって申し訳なかったね。
また、いつでも連絡してくるといい。」
凄く、私の事を考えてくれてるのがわかる。
「ありがとうございます。
ちゃんと考えて御返事します。」
ここに住むこともそうだけど、結婚のこともちゃんと考えないと……
牛「今は、何処に住んでいる。」
「あー知り合いのおうちが〇×町にあるので、そこにお世話になってます。」
牛「そうか……また、会いに行く!」
ん?『会いに行く』って……及川さんちに来るってこと?
それは…何となくマズい気がする。
「あの、それって友人の家にって事ですか?」
牛「ああ、お前が世話になってるのだから、挨拶をしないといけないだろう…」
おぅふっ………なんだか保護者目線だな!
イヤイヤ、そうじゃなくて、及川さんと若利さんて知り合いのッポイしご対面は……避けた方がいいよね。
「あっ、あの……だ、大丈夫ですから…ハハッホント………(やめて!!)」
牛父「そろそろ送っていこうか!」
「ありがとうございます。」
玄関へ向かう私と牛父のあとをついてくる若利さん。
まさかとは思うけど……ついてきたりしないよね。
牛父「若利は明日は白鳥沢に行くのだろう…Aさんは私が送っていくから、もう、休みなさい!」
牛「………………わかりました。
A、また、必ず会おう!!」
「えっ、はっ………はい。また………」
なんだろ……若利さんの表情が切なそうに見えたんだけど……
元々、あまり感情を顔に出さなそうな若利さんなだけに、少し気になってしまった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
牛島家に連れてこられた時と同じ車に乗り込み、叔父様に送って頂く。
牛父「今日は突然ですまなかったね。
驚いただろう……」
驚いた…そりゃ、驚くよね。
だけど、なんだろうが覚えてはいなくても、何となく懐かしいような気はしたんだよね。
潜在意識の中に記憶はあるのかな?
「……………あの、今日はいらっしゃらなかったようなんですが……」
牛父「ああ、妻の事かな?」
「えっ、ええ…そうです。」
牛父「妻は仕事で出張中でね。2、3日中には戻る予定なんだけど……妻はこの結婚に乗り気だから、少し大変かもしれないよ!」
「…………ん?」
牛父「Aさんはこの結婚を断るつもりでしょ!」
バ、バレてる。
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作者名:みぃさん | 作成日時:2017年11月28日 17時