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及川side
俺と、東雲蘭子は大学に入ってから付き合いだした。
大学の入学式で隣同士に座ったのが、最初の出会い。
そのあとも、学部や専攻も同じで授業も同じものを取っていたりして、段々と自然と仲良くなった。
高校の時は、俺の見た目だけに群がってくる女の子ばっかりで、告白とかも日常茶飯事で、余程の事がない限り…付き合ってた。
けど、そんな女の子はバレーばっかりをやってる俺には不服みたいで、いつも「及川くんてそんな人だと思わなかった！もっと、イチャイチャすると思ってたのに！」って、言われてフラれる。
まあ、そんな女の子と付き合ってた俺も俺なんだけどさ！
そんな高校時代に嫌気がさしてたから、彼女も作るつもりはなくて、告白とかされても断ってたんだよね。
その点、蘭子は他の女の子とは違って、俺の事をちゃんとわかってくれてたし、気を許せる友達になってた。
俺が入学した大学はバレーが結構な強豪で、だから勿論、俺はバレー部に入部した。
高校の頃から活躍してた俺はすぐにレギュラーになれた。
だけど、それをよく思ってない先輩は結構居たらしく………俺はその先輩たちに嵌められた。
そう、あれは……………大学に入って１ヶ月くらいした頃かな。
それによって、怪我をした俺はバレーが全力ではできなくなった。
それに伴って部活もやめて、気軽に出来るバレーサークルの方に移った。
そんな、落ち込んでる時に、蘭子に告白されて……この子ならほんとの俺をわかってくれるって思って、付き合った。
だけど………違った。
付き合い出してから、頻繁に友達を紹介される。
だから、蘭子の友達はほとんどの子が顔見知りになった。
そんなある日、待ち合わせに中々来ない蘭子を探しに学内を歩いてると、よく知る後ろ姿が見えて……声を掛けようとした………
「らn「徹くんってかっこいいよね！」………」
蘭子は友達と話してるようだった。
それなら、邪魔はしないほうがいいかと、その場を離れようとしたとき、蘭子の言葉に俺の足は止まった。
蘭「当たり前じゃん！イケメンじゃなかったら付き合わないよ！
女の子馴れはしてるんだろうけど、バレーばっかやってたから遊びなれてないしね！だけど、見た目はいいじゃん。友達には自慢出来るし……最高の彼氏だよ！」
友「あんた、徹くんの事ほんとに好きなんだと思ってたよ？」
蘭「まさか！見た目がいいから付き合ってるだけだよ。
でも、徹は私の事、大好きだけどね！」
友「お主も悪よのぉ〜」
俺はその場から走り出した。
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作者名：みぃさん | 作成日時：2017年11月28日 17時
