蜜…４０滴 黒尾side ページ40
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授業が終わり、部活なんて気分じゃなかったけど、今日から１年の仮入部が始まるし、既に俺の手元には入部届が３枚ある。
みんな、部活決めんのはぇーな。
重い足取りで、やっくんと部室へ向かう。
昨日の事はまだ、やっくんにはバレてないみたいで、お咎めはない。
まあ、昨日の事は赤葦と蘭ちゃん、それと由香しかまだ、知らないから、大丈夫だろう。
夜「そういや、Aは学校には来てんだよな………」
うっ、やっくん、タイムリーな話題で、俺…怖いんですけど！
「あーそれがけｎ〔トゥルルル…〕わりぃ電話だ！」
このとき焦りすぎて、誰からの電話が見ないで、出てしまった。
「はい、もしもし！」
？〔あっ、鉄朗？今日のお迎え忘れてないでしょうね！〕
ヤバッ！由香だった。
連絡を取り合うつもりはなかったんだけど……思わず出ちまった。
「いや！行かないから……」
由〔なんでよ！昨日、約束したでしょ！
絶対に来て！………そうだ、私を家まで送ってくれたら………Aに会わせてあげるわよ！どうするの？〕
Aに会える。
多分、俺が一人で家に行っても、会ってくれるとは限らないし……Aの家に行くって事は……由香のおばさんとも会わなきゃいけない訳で……正直、気まずい。
「わかった…ただし、部活があるから、少し遅くなるぞ！」
由〔うん、私も部活だし……近くまで来たら連絡して！〕
「あ、ああ…わかった。」
それは電話を切って……大きなため息をついた。
「はぁぁぁぁぁ〜〜〜〜」
夜「なに、そんな大きなため息をついてんだよ、黒尾！！」
「や、うん、大丈夫！」
隣を歩くやっくんはかなり不審な目で、見てくる。
とりあえずごまかすけど、バレたら…完全に殺されるな。
それにしても由香のヤツ………あんなに強引なヤツだったか？
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作者名：みぃさん | 作成日時：2017年10月28日 20時
