蜜…33滴 蘭side ページ33
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京治から大体の事は聞いた。
私は新しいお姉さんにはまだ、会ったことないから、どうゆう人かはわからないけど………
Aから聞いてた感じと違い過ぎる
それはやっぱり恋心ゆえの事なのか………私にはわからない。
お父さんに車で私の家まで連れてきたけど、未だに目を覚まさないA。
相当、ショックたったんだろう。
このままうちに居るのは構わないけど……なんの連絡もしないのは…マズイよね。
でも、新しい自宅の電話番号もわからないし……新しいお母さんとも話したこと……ないしな…………
そう思い、自分のスマホの電話帳を見る。
中学の時、『もしAに何かあれば連絡をしてほしい』と、私を含め数人の友達はAのお父さんから、連絡先を聞いていた。
やっぱりここは………おじさんに連絡しとくべきだよね。
私は意を決して、ある番号をタップする。
トゥルルルルルルーガチャ
?「もしもし………蘭ちゃん?」
おお、私の番号をまだ、登録したままでいてくれたんだな、おじさん。
「おじさん……お久し振りです。」
貴父「ほんと、久し振りだね…………えっと、なんかあったんだね!」
相変わらず、察しのいい人だ。
流石は大きな会社の社長だな。
だからって、偉ぶってもなくて、気さくなおじ様なのだが。
そんな人の娘だからだろうか…Aもお嬢様らしくなくて、気さくな性格なんだけど。
「実は………」
私は京治に聞いたことと、現在のAの状態を話した。
貴父「そうか…………由香が…
蘭ちゃん、悪いね、うちのゴタゴタに巻き込んでしまって。」
「いえ、私はAの友達として、Aの味方でいたいんです。」
貴父「そうか、ありがとう。ほんとにAはいい友達を持ったな。
今日は悪いんだけど、蘭ちゃんの家に泊めてもらっても構わないかい?」
「それは全然いいですけど………お姉さんの方は………」
貴父「そっちは俺がなんとかするよ………」
うちは何日だって、泊まってくれて大丈夫だけど……………Aが辛い思いをするのだけは………嫌なんだ。
「おじさん、また、連絡くれますか?」
貴父「ああ、必ずするから……少しの間、Aをお願いするね」
「任せてください。」
そこで、電話は切れた。
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作者名:みぃさん | 作成日時:2017年10月28日 20時