蜜…4滴 黒尾side ページ4
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腕の中にいるAからの返事はない。
夕方の公園に静寂か訪れる。
ああ、やっぱり俺はフラレるんだな。
そりゃ、こんな最低な男だ、Aが俺の事を好きな訳なかったんだ。
ハハッ……なに、自信過剰になってんだよ俺。
ちょっと、Aが優しくしてくれたからって、心配してくれたからって、舞い上がって浮かれて………なに、口走ってんだよ。
こんなの、明日からAも気まずいよな。
「A。その………なんだあれだよ。
お前の気持ちは分かってっから……その、俺が今言った事は………気にすんな!
また、明日から……部活でよろしくな!」
バッ!
俺の言葉を聞いてたAが、バッと俺から離れだ。
その顔は………涙で、グチャグチャだった。
えっ、えっ……そんなに泣くほどイヤだったのか。
それはちょっと…てか、結構、傷つく。
「ご、ごめん。悪かった。あんなこと言って。
お前を泣かせたかった訳じゃないんだ。
ほんとにごめん。許してほしい。」
俺はオロオロとするしか出来なかった。
貴「…………黒尾先輩!!!」
「は、は、はい!」
ヤッベ!
ビックリし過ぎて、噛んじまった!
貴「今…………言ってくれたことって…ホントなんですか。それとも…………私の事、からかってるんですか?」
えっ、告白の事………だよな。
「もちろん、ほんとの事……だけど、お前を困らせたくないから…………「ほんとに困ります。」だ、だよな………」
はぁ〜辛ぇ…………
貴「だって、私…………………」
嘘だろ。
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作者名:みぃさん | 作成日時:2017年10月28日 20時