片想い29コ目 ページ29
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私はあのあと、止めどなく流れる涙を見られたくなくて、泰葉の手を振り切って走って帰ってきた。
「・・・・だいま…」
鍵を開けて家に入る。
今日は確かお母さんは友達とランチに行ってくるって言ってたな。
だから、及川ともお昼をどこかで一緒にって話になった話だもんな・・・・・
誰もいない静かな家に響く私の声
「はぁ〜食欲もないし、お昼食べなくてもいっか!」
なんだか、ドッと疲れが出て自分の部屋に行くのもめんどくさくなり、リビングのソファーに倒れ込んだ。
いつの間にか眠っていたのか、玄関のチャイムの音に目が覚めた。
時計を見ると、帰ってきてから30分程の時間がたっていた。
ピンポーン
あっ、そうだった。
誰かが来たんだった・・・・
急いで玄関へ向かうと勢いよくドアを開けた。
「えっ、なんで・・・・・いるの?
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及川」
ドアの前には及川が笑顔で立っていた。
及「お昼は?もう、食べた?」
えっ、ちょっと待って。
なんで、そんなに平然としていられるの
さっき、あんなに酷い態度をとったのに。
及「まだだったら、一緒に食べない?
ピザ買ってきたんだ。もう、俺、お腹ペコペコなんだよ。」
「・・・ま、だ、だよ。」
及「そっかぁ〜よかった!じゃ、一緒に食べよ。」
「あ、うん。どうぞ!上がって。」
私は目の前でなにが起こってるのかもわからずに、及川を家へと招き入れた。
及川は『ありがとー』何て言いながら、綺麗に靴を揃えて玄関を上がる。
ちゃんとしてんだな。なんて、感心してしまった。(いや、お前だれだよ)
ダイニングテーブルにピザとサラダとフライドポテトが並ぶ。
「ちょっと、及川コレって多くない?」
結構な量で私と及川の二人では食べきれなさそうだったが、
及「A、舐めてちゃダメだよ。
及川さんはコレでも運動部に入ってる男子高校生、食べ盛りなんだからね。」
確かに言われてみれば、いつも大きめなお弁当に牛乳パンを更に食べてるもんね。
それで、部活帰りにコンビニで買い食いするんだもん。
恐るべし男子高校生!
「そ、そっか、フフっ……そんなに食べて太らないとか、羨ましすぎ!」
思わずいつもの及川を想像して笑ってしまった。
及「あっ、やっと、笑ったね!
Aは笑顔が一番可愛いよ!」
わ、笑えてなかったんだ・・・・てか、可愛いって!
「か////可愛く///ないわよ」
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みぃさん(プロフ) - ドMさん» ワオ、ほんとだ!ご指摘ありがとございます。ただちに修正して参ります。φ(゜゜)ノ゜ (2017年2月26日 1時) (レス) id: 7606bf5237 (このIDを非表示/違反報告)
ドM(プロフ) - あの、洗濯が選択になっています。あと、この作品とても面白いです!!これからも頑張ってください! (2017年2月26日 1時) (レス) id: 17ae613228 (このIDを非表示/違反報告)
niko0304(プロフ) - これも面白そうですね!更新頑張って下さい (2017年2月22日 18時) (レス) id: 6763380a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃさん | 作成日時:2017年2月22日 17時