貴方に愛して欲しかっただけ。

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あれから急いで家に戻り荷物をまとめる。

まとめていると色々なものが出てくるわけで

善逸くんからもらった簪やリボン、文などが出てきた

『これも、、ぜんぶ、置いていかないとね、、』

思い出のモノはぜんぶぜんぶ置いていく。

そうしないと余計未練がましく引き摺ってしまう気がする

持って行かなくたって、
そう簡単には割り切れないし、
切り替えもできない

だから少しの間だけ、
どうか貴方のことを想わせて。

それくらいは許してください。



正直わたしね、今すごくつらいよ。

どうしてあの子と浮気をしたの？

どうしてあの子の前では幸せそうに笑うの？

どうして私とはちゃんと会話してくれないの？

どうして素っ気なくなったの？

どうして、





『嫌いに、なったなら…ちゃんと、貴方の口から言って欲しかった』

涙が溜まって前が見えない

こんな形でサヨナラしたくなかった

きっと今晩も雪さんと過ごすだろう

帰ってくるのは明日だとして

それまでには出ていこう

だって私は邪魔者なんだから。

最後に一目だけ、なんて思わないよ

見てしまったらきっと離れられなくなるから。

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