姉妹 ページ38
ありさSIDE
Aの家に向かう車中でも、みんな黙ったまま。
滝本さんも、スピードを出してるから、事故らないようにとずっと集中してる。
「…ここだね？」
「ええ。」
「行くよ。」
私が先導してAの家に案内する。
『ピンポーン♪』
『ガチャ「ありさぁぁ〜！！」
「夏芽！！
Aは！？」
「こっち！」
「お邪魔します！」
「失礼します！」
ドアを開けてもらうと、そこにただAが眠っている…ように見える。
でも、よく見てみると、微動だにしない。
それに、呼吸もしていないように見える。
「やっぱりこれは…頭脳戦？」
「いや、ありさ。
イヤホンがついてるぜ。」
「確か頭脳戦に、イヤホンは使わなかったはず…。」
翼が、顎に手を当てながら言った。
「…じゃあ、何をやってるの…！？」
夏芽の悲痛な声に、私たちは黙ってしまう。
「…ひとまず、Aを車に乗せて、攻略部に送るよ。」
「うん。
夏芽、A借りてくわね。」
私は、うつむいて拳を握りしめる夏芽を見て言った。
でも、顔をあげた夏芽の目は、何かを決意したような目で…。
「……夏芽？」
「…嫌だ。
あたしも一緒に行かせて！」
「夏芽！？」
急に大きい声を出した夏芽は少し咳き込んだ様子を見せてから、続きを言った。
「だって…、あたしだって、姉なんだから…。
そりゃ…いつもは、喧嘩したり、殴り合ったり、軽口言い合ってるけど…。
Aは、あたしの妹だから。
あたしは、Aの姉だから。
それだけでも、心配して、ついていく理由にはなるでしょ！？」
夏芽…。
「ありさー、これだけ言ってるんだから、連れて行ってもいいんじゃない？」
「そうそう、翼の言う通り。」
「なっ！？
別に、ついて来ないでとは言ってないわよ！？」
「良かった…！！
ありがと！
ありさ！
それに…、２人も！」
「ふんっ。」
「こら、翼。」
「とりあえず、Aを車に乗せる。」
そう言うと、滝本さんがAをおぶろうとする。
けど、夏芽はその手を止めて、自分でAをおぶった。
「お…おい、大丈夫か？」
「大丈夫よ。
あたし、体は丈夫なの。
それに、妹が今日初めて会った男に担がれるほうが心配ね。」
「ええー……。」
「もう、夏芽。
滝本さんとAはもう一週間前から知り合ってるのよ？」
「あたしは今日会ったのよー！」
続く
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ぽぺ - 面白いです！更新、待ってます！ (4月8日 11時) (
レス) @page38 id: 1627db8a33 (このIDを非表示/違反報告)
弥弥(プロフ) - そうなんですかー…。わたしの友達も８月生まれで夏休み中なので、悲しいと言ってました…。誕生日って祝ってもらえるだけで嬉しいですよね！ (2022年11月26日 10時) (レス) id: 8740f2e2ae (このIDを非表示/違反報告)
*なのはな*♪ - 弥弥さん» 私は8月生まれなので、もう全然すぎてますね…夏休みなので誰も祝ってもらえないので悲しいです笑 (2022年11月25日 18時) (レス) id: 27a2994038 (このIDを非表示/違反報告)
弥弥(プロフ) - ありがとうございます！！あ、ついでになのはなさんのお誕生日も聞きたいです！ (2022年11月21日 21時) (レス) id: 8740f2e2ae (このIDを非表示/違反報告)
*なのはな*♪ - 弥弥さん» おお！1日遅れましたが、誕生日おめでとうございます！ (2022年11月16日 19時) (レス) @page26 id: 27a2994038 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深闇 弥弥 | 作成日時：2022年10月13日 22時
