危ないかも!! ページ37
「いいえ、違うの。
ねえ、Aは?」
『A〜?
知らない。
まだ寝てるんじゃない?』
「ねえ、様子を見てくれない?」
『いいけど…どうしたの?
なんだか……いつものありさじゃない。』
「ごめん、ちょっと焦ってて。」
『…分かった。
そういえば、昨日の夕方ぐらいから寝てるかも。
最近A、新しいゲーム機持ち始めたの。
それで、ここんとこずーっとゲーム。
…だから、こんなに休みの日にお昼まで寝てるんだ、きっと。』
…Aちゃん、もしかして、ナイトメアのことご家族に言ってないのかな…。
そりゃ、私だって、最近やっと2人に話したばかりだけど…。
いや、それだけじゃない。
ここんとこ、ずっとゲームって…。
もしかして、無理なレベル上げを?
私はいつか、杉浦さんから弱いと言われて、Sランクの敵と頭脳戦をしてレベル上げをしていた朝霧さんを思い出した。
もしかしたら…Aちゃんも…!!
『A〜。
ありさから電話だよ〜。
A〜!
もう、朝に弱いんだから。
…Aー!!』
私たちは、緊張しながら電話の奥のAちゃんの声を待った。
向こう側では、布団を触っている音がはっきり聞こえる。
『A!!
起きな!!
…あれ、動かない…。』
!!
やっぱり…。
「あの!!
もしかしたらAちゃん、頭脳戦をやってるかも!!」
「は!?
舞、本当か!?」
「いえ…確信はないんですけど…。」
「………そうかもしれない…。」
「朝霧?」
「僕も…そう思うよ、多分。」
「朝霧さん…。」
…きっと、朝霧さんも思い出したんだ、あのことを。
『ねえ…A、起きないんだけど…。
ありさ、どうゆうこと…!?』
「夏芽、いい?
今から私達が迎えに行くわ。
しばらく待ってて。」
『え?
うん…分かった。』
夏芽さんのそういう声が聞こえると、翼くんがスマホをひったくった。
「翼!?」
「夏芽さん、いい?
俺は海津翼、Aの友人。
Aは無理に動かさないで。
もしイヤホンをしてたり、ゲームを持ったままでも絶対に動かさないで。」
『うん。』
「ちょ、翼!」
「……。」
「車の準備できたぞー!!」
いつの間にか、滝本さんが車の準備をしてくれてたみたい。
「私と滝本さんが行くわ。
翼も来て!」
「分かった。」
そう言って、三人は慌ただしく部室を出た。
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ぽぺ - 面白いです!更新、待ってます! (4月8日 11時) (レス) @page38 id: 1627db8a33 (このIDを非表示/違反報告)
弥弥(プロフ) - そうなんですかー…。わたしの友達も8月生まれで夏休み中なので、悲しいと言ってました…。誕生日って祝ってもらえるだけで嬉しいですよね! (2022年11月26日 10時) (レス) id: 8740f2e2ae (このIDを非表示/違反報告)
*なのはな*♪ - 弥弥さん» 私は8月生まれなので、もう全然すぎてますね…夏休みなので誰も祝ってもらえないので悲しいです笑 (2022年11月25日 18時) (レス) id: 27a2994038 (このIDを非表示/違反報告)
弥弥(プロフ) - ありがとうございます!!あ、ついでになのはなさんのお誕生日も聞きたいです! (2022年11月21日 21時) (レス) id: 8740f2e2ae (このIDを非表示/違反報告)
*なのはな*♪ - 弥弥さん» おお!1日遅れましたが、誕生日おめでとうございます! (2022年11月16日 19時) (レス) @page26 id: 27a2994038 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:深闇 弥弥 | 作成日時:2022年10月13日 22時