オンライン！ の世界に突入！！

復活代償 ページ3

うん…時間は大丈夫。
…よし、やるぞーっ！
ゲームを開いただけで立ち上がる。
ナイトメア…。
そう書かれた下に文字が出てきた。
『このゲームをはじめますか？ 【YES】/【NO】』
わたしは、戸惑いながらもYESを押した。
すると、あの男の声とは違う、別の声が聞こえた。
『ゲーム起動により、悪魔との契約が成立いたしました』
「！？」
『ゲームの勝敗により、あなたの体の自由を悪魔に差し出す、そのための契約です。あなたがゲームオーバーになった時、ゲームに封印された悪魔があなたを完全に支配するでしょう』
「…………………。」
驚いて声も出ない。
何なの…このゲーム……！
【プレイヤー初期設定】
あなたの分身(アバター)を作成します。
次の項目に答えてください。

と、出てきたのは、右手、左手、目、耳、鼻、口、両足、心臓の項目。
ふむふむ…。
みんな無難に利き手と逆の手か、鼻を選んでるんだろうな…。
………タンマ。
これ、復活代償にリスクの低いものを選ぶよりも、そもそもゲームオーバーしない方が大切じゃない？
…だからって、心臓は選ばないよ。
…まあ、ギリゲームが出来て、なおかつ復活できるもの…。
………………よし、決めた！！
『ほう、目ですか。
　最初に目を選ぶとは、かなり珍しいですね。』
なっ！
またあの男の声が聞こえてきた。
慌てない、冷静に…。
「そうだよね、大体みんな、利き手と逆の手や、鼻を選んでるでしよ？」
『……………………。
　面白い人ですね。』
「え？」
『時間がある時にでも、【八城舞】というプレイヤーにでも、メッセージを入れてみてください。』
「え？
　ちょ、どうゆうこと！？」
それっきり、あの男の声は聞こえなくなった。
「ったく、急に話しかけたり聞こえなくなったり。
　なんなの……？」
わたしが呆れていると。
「Aー！！！
　いつまで寝てるの！？
　もう出る時間よー！！！」
ひぇっ、ママ！！
慌てて時計を見れば、あと5分で出ないと遅刻する時間！！
「やばっ！！」
急いで制服を着て、カバンを持った。
「あっ…。」
部屋を出る直前、あのゲーム、ナイトメアが目についた。
「どーしよ…持っていこうかな…？」
ありささんの話では、できるだけ肌身離さず持っていたほうがいいらしいけど…。
『ピロン♪』
えっ、通知！？
ナイトメアに通知が入ったらしい。
どうしよ………うっ、でも…見ずにはいられない！

【FROM:宮沢ありさ】
【TO:天ヶ瀬A】

ありささんから……？？

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