狼少年 (ページ2)

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A：おはよ～ございます！
深澤：おはよ～、今日も元気だね
A：それだけが取り柄ですから(笑)
深澤：またまた～そんなこと言ってぇ！
　才色兼備じゃん
A：ほんとに、そんなことないです(笑)フッカ先輩の方が頭いいじゃないですか！

(困った、、、フッカ先輩いつも褒めてくれてありがたいんだけど
　どう言葉を返せばいいか、わかんないんだよね)

A：あっ！聞きました？明後日に、今年最大の寒気が来るらしいですよ
そろそろ雪降りますかね？
深澤：そうらしいね。雪！、降るんじゃない？クリスマスも近いし、ホワイトクリスマスになればいいなぁ
雪降るクリスマスってロマンチックなんだけど、雪だるま作れると思ったらワクワクするよねぇ

そうやって、子どものようにはしゃぐ、フッカ先輩こと深澤さんは、私のゼミの先輩で大学院生をしている。
大学に向かう途中に会ったのでそのまま一緒に向かう流れになった。

私は大学４回生だ。多数の人が４回生になると卒業して就職する流れだと思うが、
私は院に進むことに決まったので、院生であるフッカ先輩と交流がある。

大学の門の近くまで2人で歩いていると、５m後ろから私とフッカ先輩のことを呼ぶ声がした。

阿部：おはよ～A、おはようございますフッカ先輩
A：阿部ちゃんおはよ～
深澤：阿部早いじゃーん
阿部：研究することいっぱいありますよ、今日も

阿部ちゃんは私とフッカ先輩とは学部は違うが、同じく院に進む数少ない仲間？として
切磋琢磨しているのだ。

深澤：Aちゃんは授業だったっけ？
A：はい、５号館であります
阿部：研究室と真逆じゃん(笑)
深澤：そうだね、じゃあ２限終わり次第、連絡して
阿部：おっ、これはみんなで昼ごはんですね？
深澤：さすが、阿部ちゃん
A：わかりました、メールしますね
阿部：Aあとでね
A：うん、あとで
深澤：まったね～！！！

各自、教室、研究室へ向かった