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反社も捨てたもんじゃない ページ8

ボヤーっと目が覚める



あれ、私、なにしてたんだっけ……



確か、親とご飯をしてそれから、



あぁ、殺されかけたんだっけ



両親殺して、100ぐらいいる部下を全員殺して気絶したんだ



ようやくハッキリしてきた記憶にハッとなって勢いよく起き上がる



と、そこには見たことの無い景色が広がっていた。



特に何かある訳でもない、シンプルな部屋



そして誰かわからない男の人が、まるで付き添い人のように椅子に座って上半身をベッドに預け、眠っていた



鶴蝶「ん……あれ、お前、起きたのか」



「あ、はい。それで………ここは?」



鶴蝶「ここは俺らのアジトだ。梵天のな」



"梵天"



日本最大の犯罪組織か



「それまたなんでこんなとこに」



鶴蝶「昨日路地裏で倒れているところを見つけた」



「そーですか……。放っておけばよかったものを」



鶴蝶「ククッそーだなあ。でもなんか、放っておけなかった」



「なにか目的でも?」



鶴蝶「目的がなきゃ助けちゃいけねーのか?」



「反社にそんな人間らしい人いませんよ」



鶴蝶「それもそうだな」



そう言って笑っている男。



「どれくらい眠ってましたか?」



鶴蝶「丸1日だ。死んだように寝るからほんとに死んじまうのかと思ったよ」



「……ここから出してくれるんでしょうか」



鶴蝶「まぁ、無理だな」



「……………」



鶴蝶「あのレストランの後処理はウチがやっておいた。何より首領がここに置くと言った」



「勝手なことを」



鶴蝶「とりあえず起きたら話がしたいと言っていた」



「それは全然いいんですけど、その前に1度家に帰りたいんですが」



鶴蝶「何故だ」



「そんな丸1日寝たきりで風呂にも入ってなくて、こんな血塗れな服じゃマナーがなってないでしょう」



あんな血まみれじゃ行けないだろうと服を見てみると、



「は???」



私のスーツじゃない



鶴蝶「すまない。返り血が酷すぎたから服だけ着替えさせた」



と少し顔を赤くして言うもんだからおかしくて、つい笑ってしまう



「私より先に赤くなってどーするんですか、笑」



鶴蝶「ナッ、///」



「ウブかよ」←



鶴蝶「ス、スーツは一応洗濯しておいた。風呂の棚に畳んである」



「そのスーツは捨ててもらっていいですか?」



鶴蝶「了解だ」



「逃げたりはしませんよ。無駄な抵抗はしたくないので。なんなら着いてきます??」

殺人マシーンは有名人→←・



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非岸華(プロフ) - うささん» すいません、訂正させていただきました🙇🏻‍♀️わわっありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです!!これからもどんどん更新していきますね! (11月17日 13時) (レス) id: 54ab47b54b (このIDを非表示/違反報告)
うさ - 名前変換の件ですが結構な頻度で瑞己となっております。また楽しく読ませていただいております^^更新楽しみです! (11月16日 21時) (レス) @page27 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:非岸華 | 作成日時:2023年10月19日 13時

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