検索窓
今日:2 hit、昨日:50 hit、合計:25,468 hit

ページ34





再び沈黙が続く



横目でアイツを見る



ムカつくけど、綺麗な横顔をしていた




…………ムカつくけど、、、←



春千夜「じゃーな」



タバコを吸い終えてすぐ、そう言って家の中に入っていった



「………………」



なんとも掴めない奴



キマってない時はあんなにも静かなのか……



私もタバコの火を消して中に入る



今日の月は心做しかピンクがかって見えた















それからというものの、あの日以来やけにピンク頭との遭遇が増えた



月が上がった夜のバルコニー私より先にいる時もあれば少し遅れて来くることもある



よう、と声をかけてタバコくれと言われ、渋々渡すことがいつもの流れだった



そして今日も、何故か一緒にタバコを吸っている



…………不思議だ



広いバルコニーに、柵が隣合っていて少し飛び越えたらすぐこっちに渡って来られるようなところでなにか喋る訳でもなく、2人並んでタバコを吸っている



しかもこのピンクジャンキーとだ



ありえないでしょ←



「キメてないと意外とまともなんですね」



春千夜「お前は煽る天才だな」



「いい加減自分のタバコ吸ってくださいよ」



春千夜「……何吸おうが俺の自由だ」



「たばこ税出せやコラ」



春千夜「1本ぐらいいいだろうが」



「その1本が大事なんですよ。ほら、吸いたいなーって時にラスト1本あるとホッとするじゃないですか
でもあなたが取った1本でその安心感なくなるんですよ」



春千夜「必死すぎてキモいわ」



「失礼ですね。タバコ愛ですよ」



春千夜「おい、その似合わねぇ敬語やめろ。腹立つわ」



「人の礼儀なんだと思ってんだよ」



春千夜「そっちの方が性に合ってんだろ」



「チッ」←



春千夜「じゃーな」



帰っていくのはいつもアイツが先なのもいつもの流れ



本当に不思議だ。



この時だけは、時間がゆっくり進んでいるようで



何故か、居心地が良かった

恋する乙女は単細胞、面倒臭い男はモテないよ→←何事もやめられなくなる前にやめよう



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
221人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

非岸華(プロフ) - うささん» すいません、訂正させていただきました🙇🏻‍♀️わわっありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです!!これからもどんどん更新していきますね! (11月17日 13時) (レス) id: 54ab47b54b (このIDを非表示/違反報告)
うさ - 名前変換の件ですが結構な頻度で瑞己となっております。また楽しく読ませていただいております^^更新楽しみです! (11月16日 21時) (レス) @page27 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:非岸華 | 作成日時:2023年10月19日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。