噂の殺人マシーン、梵天の姫で元最恐の殺し屋でした。

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蘭side


何が起こったか理解できなかった



俺の後ろで撃たれているAA



A｢カハｯｯｯ｣



腹部を撃たれたのか血を吐き出し、崩れ落ちる



｢おい！しっかりしろ！｣



撃たれていると理解できたのは、こいつから出る血を見てからだった



A｢……大きな、こ、え、……ださ、ないでください………｣



｢喋んな！｣



着ていたジャケットを脱ぎ急いで止血をして横抱きし、車に戻る



A｢ウザイ奴が、このザマだ……か、ら……清々する…でしょ、……｣



｢黙れって｣



まだ喋っているこいつに腹が立つ



血止まんなくなるだろ



｢いつもの病院。急げ｣



と運転手に伝え、コイツの様子を見る



もう喋る気力もなくなってきたのか静かになる



病院に着くとすぐ降りて闇医者の居る部屋に向かう



診せると、弾を取る軽い手術をするから出ていけと言われた



部屋を出てすぐの壁にもたれる



死なせるわけにはいかない。








…………………なぜ？








本人が言っていた通り、ウザイ奴が消えてくれるのは好都
合。



なのに、なんで死なせるわけにはいかないのか…








ボスに怒られるから？



鶴蝶達に責められるから？








……いや、そんなんじゃない







生きて欲しいから








まだ、まともな会話したことないだろ



まだ、名前で呼んでもらってないだろ



あの日、俺を拒んだ日から
ほかの女とは違うことに安心した



拒まれるなんて初めてのことだった



女は顔が良ければ、金さえあればすぐ寄ってくる



それを得るために媚びを売る



所詮そんな生き物だと思っていた



でもアイツは────、





そんなことを考えているとガチャリとドアが開いた



闇医者｢成功した。数日目を覚まさないだろうから｣



そう言って消えていった



部屋に入ると点滴を打たれて静かに眠っているアイツを見る



なんで俺を庇ったんだよ、
俺の事嫌いだったろ



とりあえず今日のことを報告するため、アジトに戻った

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