不器用なお祝い ページ3
朝。
今日はとても気分がいい
なんてったって久しぶりのオフだから
昨日は1週間ぶりくらいに自分の家に帰ってくることができた
いつもより軽い足取りでアジトまで行く
仕事まではよくここにいることが当たり前となった幹部専用の部屋に入る。
ドアを開けるとそこには誰もいなかった。
が、テーブルの上にここには似合わない大きなホールケーキが置いてあった。
真っ白なクリームの上に私の瞳と同じ色をした赤色のフルーツやチョコレートでデコレーションがされていた。
真ん中に飾ってあるチョコプレートには
"5周年おめでとう"
と書いてあった。
｢ふふっ｣
彼らの不器用なお祝いに笑がこぼれる。
ここにいないのは照れ隠しだろうか
写真に収め、食べようとソファに座ると小さな紙切れが置いてあることに気づいた
"蘭ちゃんの愛を添えて♡"
せっかくのケーキが不味くなりそうだからぐしゃっと丸めて捨てておいた。←
｢うまっ｣
一口頬張ると、口いっぱいに広がる甘味。
まさか5周年祝ってくれるとか、しかもちゃんと覚えてんのちょっと怖いなと思ったが、ケーキと一緒に飲み込む。
自分でも覚えてなかったのに、よくみんな覚えてたな
怖…………
それにしても
｢もう5年かー｣
早いような、遅いような………
ケーキを食べながらこっちの世界に来てからのことを振り返る
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
非岸華(プロフ) - うささん» すいません、訂正させていただきました🙇🏻♀️わわっありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！これからもどんどん更新していきますね！ (11月17日 13時) (
レス) id: 54ab47b54b (このIDを非表示/違反報告)
うさ - 名前変換の件ですが結構な頻度で瑞己となっております。また楽しく読ませていただいております^^更新楽しみです！ (11月16日 21時) (レス) @page27 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：非岸華 | 作成日時：2023年10月19日 13時
