千尋という名【千と千尋の神隠し】 (ページ8)

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落ちるページ8

さっきから、パイプがギシギシと音を立てている。

今度パイプを交換しなければな…

ガタンッ

『千尋！』

千尋が頭から落ちていく。

『クッ、間に合え！』

間一髪、私は姿を変えて千尋の手を掴んだ。

千「A、ありがとう。怖かった。」

『いいや、千尋は頑張った。私が窓まで乗せて行こう。』

窓の前に行くと、鍵がかかっていた。

私が中から開けてもいいのだが、湯婆婆様にバレてしまう。

と、思っていると、いきなり鍵が開き、千尋が中に転がり落ちた。

『大丈夫か？』

千「うん、大丈夫。」

『私は中から入る。千尋は何処かにかくれていろ。』

そう言って外に出たところへ戻る。

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『湯婆婆様、カオナシはどうなりましたか？』

湯婆婆様の部屋に入ると、ハク、いや、白龍が血を流して倒れていた。

湯「何だい、もう正体が分かったのかい？」

『はい。ですが、誰が引き入れたのでしょうか。』

湯「あの馬鹿な千だよ。面倒なことになったね。」

千尋が？まあ、あり得るな。

『では、少し様子を見てきましょう。』

湯「いいや、あの白龍を片付けておくんだ。」

『はい、分かりました。』

湯婆婆様は笑いながら言う。

湯「A、あんたは白龍と違って使える奴だねぇ。」

『いいえ、そんなことはありません。』

湯婆婆様、ハクをそんな風に言うなんて…