僕らの一番星 (ページ4)

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side A

｢ここの積分が全然わからなくて｣

｢あぁ、ここ計算も考え方もややこしいから…｣

うーんって唇を突き出して教科書とにらめっこし始めたから影から同じ顔してみる

｢…なに｣

｢こんな顔になってるよ～って｣

ジフンはこっちを見てちょっと黙ったあとフッて笑う

今絶対ブサイクだと思ってたな

また教科書を真剣に見始めるから、つまんないなーと思って机に伏せてたら

｢Aちゃん、わかんないの？｣

｢ウォヌくん｣

ウォヌくんが読んでた本を降ろして聞いてきた

｢そうなんだよ、昨日の数学の課題でさ。｣

｢あ、あの大門の2でしょ。俺解けたよ。｣

｢おぉー、さすが！｣

そう、ウォヌくんは頭がいいのだ

｢俺が教えようか？｣

｢えっ、ウォヌくんが教えてくれるの？｣

じゃあちょっとだけ聞いてみてもって思ったのに

｢うん、全然構わな…｣

｢ウォヌはいいから！…Aには俺が教える。｣

ジフンが思いっきりウォヌくんを遮った

無理しなくていいんだよ？って目で訴えると

｢俺だってこれくらい解けるから。ちょっと待って。｣

ポンって私の頭に手を置く

仕方ないな、大人しくしよう

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