僕らの一番星 (ページ22)

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side A

ひと通りまわり終わって、教室に戻る廊下は夕陽が差し込んでてまさに青春という色。

おバカなスニョンが、誰もいない廊下と言ったらこれだよな！といって爆走し、ジフンが何やってんだよって呆れ笑いながら追いかけている背中がオレンジ色している。

横でゆっくり歩いてるジュンくんは外を見ながらなにか考えてるみたいだったけど、つい声をかけてしまった。

｢ジュンくん…なにか気になる部活あった？｣

｢うん…｣

何か言いたげな感じがして、何を考えてるかもしかしたら当てられるかもしれないという謎の自信が背中を押して口を付いて出る。

｢ダンス部、入りたい？｣

ちょっと驚いた顔でこっちをみてから、ゆっくりうなずくジュンくん。

｢実は前の学校でダンス部で、気にはなるけど…結構みんな完成度高いし…す、スニョン、もすごく上手かったから…｣

｢ふふっ…大丈夫！スニョンは部長だけど、優しいから！
それにわたし、ジュンくんが踊ってるところ見てみたいな｣

スニョンは出来ない子を出来ないで片付けてしまうような人じゃないし、最初は誰でもウェルカムなタイプだもん。
それに、あんなに目をキラキラさせていたジュンくんだから、本当にダンスが好きなんだろう。

ジュンくんは、そっか…て言ってちょっと笑いかけてくれた。

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