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和也side
たぶん俺の様子が変だと
マネは気づいている。
だけど。
あえてその事に触れてこないのは
長年一緒に苦楽を共にして
俺の事がわかっているから。
だからこそ。
マネはいつも通り
マンションの地下駐に俺を降ろし
明日の迎えの時間を言うと
何も聞かないで帰って行った。
いつも通り地下駐を出て行く
送迎車の赤いテールランプ。
その赤い光を見送った俺は
マネのそんな心遣いに
凍えた心を少し温めると
エレベータに乗り込んだ。
玄関前で深呼吸して
まーを心配させないように
沈んだ気持ちを隠した俺は
玄関の呼び鈴を二回押す。
俺の帰宅の合図である
二回押す呼び鈴から数十秒。
時刻は夜の八時。
寝るには早すぎる時間なのに
"おかえりなさい♪"
そう迎えてくれるまーの声が
まったく聞こえてこない。
『何かあった……？』
そう思った途端
言い様のない不安に駆られた俺は
自分の持つ鍵でドアを開け
急いで家の中へと入っていった。
すると。
俺の心配に反して
楽しそうに歌うまーの声が
廊下の先から聞こえてくる。
そう……。
まーは双子と一緒に
風呂に入っていたのだった。
元気一杯の明るい声で
楽しそうに歌っているまーの声。
お湯に入ると必ず泣き出す
朝陽の元気一杯な泣き声と
朝陽につられて泣き出す
優月の小さな泣き声。
泣いてる双子をあやす
穏やかで温かいまーの声。
そんなまー達の声を風呂場の前で
しばらく聞いていた俺は
声もかけずにその場を後にした。
『俺が居なくても
楽しそうにしてるじゃん！』
もちろん。
冷静な今になって考えれば
"俺が居ないから
まーが風呂に入れていただけ"
だし
"泣いてる朝陽と優月が
楽しくお風呂に入れるように
歌を歌ってあげていただけ"
なんだけど……。
スタッフの言葉と否定的な妄想で
頭が一杯だったあの時の俺は
そんな簡単な事にすら気づかず
思わずそんな風に思うと
湧き上がる怒りのまま
リビングの一人掛けソファーに
持っていた鞄を放り投げ
三人掛けの大きなソファーに
ゴロンと身体をあずけた。
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莉夏☆(プロフ) - ハルさん» そんな風に言ってもらえるなんて感涙です！ﾟ｡(p>∧<q)｡ﾟﾟスマホで読んでる方に読めない方がいるみたいで、前にその方に聞いた方法なんでやってみて下さい♪あとこの話の続編ではリクエストも募集してますので、良かったらそちらも覗いてみて下さい！ (2017年2月2日 7時) (携帯から) (
レス) id: 705376974c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - おはようございます！そうなんですね...なにがなんでも読みたいのでもうちょっと頑張ってみます、これからも応援してます！ (2017年2月2日 7時) (レス) id: 6952f0d73a (このIDを非表示/違反報告)
莉夏☆(プロフ) - ハルさん» おはようございます！ハルさんに気に入ってもらえて嬉しいです♪前作はパスをかけてないので、占ツクでログインし18歳以上なら誰でも読めます。それでも読めないなら……ごめんなさい！私もやり方がわからないので、とりあえず試してみて下さい。 (2017年2月2日 7時) (携帯から) (レス) id: 705376974c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - こんばんは、はじめして。ハルといいます！この小説を読んでて胸がキュンときました！それで前作もみてみたかったのですが...だめでしょうか？初見な私がこんなことを聞くのはおこがましいのですがどーしても前作が気になって読みたいんです！！ (2017年2月2日 2時) (レス) id: 6952f0d73a (このIDを非表示/違反報告)
莉夏☆(プロフ) - 優華?さん» 本当にすいません(>_<)もしよければ『精霊の森〜火の章〜』という完結作品もあるので、読んでみてください♪これからも莉夏☆をよろしくお願いします！(-人-) (2016年3月27日 15時) (携帯から) (レス) id: 705376974c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉夏☆
| 作成日時：2015年5月18日 21時
