Re:sky【遠野日和】 (ページ47)

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Calm* ページ47

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「日和、自主練と1限は？」

私は2限からだから時間あるけど…と、
気になったことを、顔を上げて聞いてみた。

「授業は2限から…自主練は、休んだ」

「え、ごめん…！」

「違うんだ、郁弥に『何そのお通夜みたいな雰囲気』って言われて…理由話したら」

「？…うん」

「『今のまま泳いでも溺死しそうだし行ってくれば？』って言われて、来ちゃった…感じ」

郁弥くんにそこまで言われるって
どんな雰囲気だったのか、ちょっと気になるかも。

「や、でも本当凹むから…連絡無視しないで」

「あれは日和が悪いもん」

「もー、でもキミの勘違いじゃん」

「でも嫌だった」

「あっは、……素直で可愛いね」

私を抱き締めていた日和は、
急に、座っていたベッドへ私を押し倒した。

「日和…？」

今から大学行かなきゃでしょ？
何で押し倒してるの？

色々と聞きたいことはあるのに。

「……今日、休んじゃマズイ授業ある？」

「え、…や、今まで休んでないから今日くらいなら…」

今日1日休んだところで、単位には響かないし
間違いなく問題はないけれど。

「……今日休んじゃおうか」

「あ、え？……え？」

今日くらいならいいよね。

真面目な日和に、そんな提案されるなんて思わなかった。

押し倒されたまま、
そんな提案してくるなんて日和らしくないし、

そもそも体制が恥ずかしすぎる。

「デートしよ」

「デート？」

「うん、久しぶりに一緒に買い物しよう」

「したい…！」

お昼ご飯は食べに行きたい。
でも夜ご飯は、一緒に作りたいし。

夜まで、いてくれるかな。

明日お休みだし、バイトもないし…泊まってほしいな。

なんて、思ったり。

「A」

「ん？」

「続けるね」

ボーッと考え事をしてたら、
鼻すれすれの距離に日和はいて。

その台詞を合図に、キスが降ってくる。

甘い痛みと共に、愛おしそうに優しく抱かれて。

ああ、
私本当にキミなしじゃ生きていけないんだろうな。

そう思った。