Re:sky【遠野日和】 (ページ27)

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XXX* ページ27

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＿＿＿＿＿＿side.Hiyori*

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頭をゆっくり撫でていれば、
とめどなく大きな雫が零れていく。

「ひよ、…り」

「ん？」

「ごめんね」

玄関で立ち尽くして泣くAを誘導して、
リビングのソファへと座らせる。

僕が泣かせたみたいになってるなあ、これ。

「勝手に、日和のこと疑った」

「勝手に振られるって思って、連絡無視した」

「酷いこと、沢山言った…ッ」

赤ん坊をあやすように、
ゆっくり背中を撫でながら、優しく抱き締める。

「んーん、前の件でさ、僕も気まずく感じて」

「ちょっと、Aを避けてた、…ごめん」

「その時に丁度相談を受けて」

「会いに行かなくて、本当ごめんね」

きっと、一度でもしっかり会っていれば
少しでも話していれば。

こんな誤解生まれなかったのに。

「……や、でしょ、…私ワガママでさ」

「なんで？」

「日和と会えない時考えたの」

「うん？」

僕の腕の中で、
ゆっくりと話し始める。

キミには、笑っていてほしいんだ。

「私自分のことしか考えてなかった、」

「自分の楽しいことばっか優先して…」

「いつも会いに来てくれるのも、電話も、メッセも」

「デート誘ってくれるのも。」

「全部、日和だった」

「日和は努力してくれてたのに、私その優しさに胡座をかいて……甘えて、何もしてなかった、って」

「嫌われるのも、振られるのも自業自得だって」

そう考えさせてしまったのは、言わせてしまったのは
紛れもない、僕のせいなんだね。