Re:sky【遠野日和】 (ページ22)

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Wish* ページ22

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家に帰って、メイクを落として、お風呂に入って
死んだ様にベッドに倒れ込む。

ご飯も、何も今は喉を通りそうにない。

自分のことしか考えてなかった。

自分の大学生活のこと、
サークルのこと、
人間関係のことしか。

大学が違うってそういうことだ。

いま、気付いた。

「もう…遅かったけど」

日和から今朝来てたメッセージには既読だけ付けて、
もう、返す意味もないもんね。

ブロック…は、まだ出来ないや。

郁弥くんの言ってた『行かない方がいいかも』って
そういうことだったんだね。

「………馬鹿じゃん」

ばか、最低。

でも、私が悪い。

今ね、気付いたの。

いつも会いに来てくれてたのは日和だ。

いつもデートに誘ってくれたのも、
電話してくれてたのも、
メッセージの始まりだって、全部日和だった。

大学が違うことの大変さに気付いて、
嫉妬しても、喧嘩しても

日和は努力してくれてたのに。

わたし、何も考えず楽しいことばっかに目を向けて
日和の優しさに胡座をかいてた。

「……おそいよ、気付くの。私馬鹿だ」

日和は何も悪くない。

自分勝手に振る舞って、
楽しいことを優先させた私が悪い。

勝手に優位に立ったつもりでいてね。

笑えてくるでしょ、こんなんさぁ？