Re:sky【遠野日和】 (ページ15)

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Peaceful* ページ15

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静寂の中で、水音だけが響く。

無意識の内か、
日和の大きな手は私の服の中へ入ってきていた。

手、意外と冷たい。

その手が胸へ届く頃には、ソファへ押し倒されていた。

「………ごめん、」

「……嫌じゃないよ」

「っ〜！……嫌だったら鳩尾でも蹴って」

『そうでもしないと止められそうにない』

そう呟く日和の表情は、
初めて見る、切なそうな顔で。

嫌じゃないのに。

好きだから触れたいし、触れられたいんだよ。

再び、キスが落ちてくる。

着ていた服は脱がされ、
気付けば身に纏っているのは下着のみ。

待って、これは大分恥ずかしい…！

「かわい…」

「っ〜！」

そんな愛おしそうな瞳で見ないで。

ほぐすように、優しく触れる手は
徐々に際どい部分へ下りていく。

と、その時。

軽快な着信が静寂を切り裂いた。

「………あたしの、スマホだ」

「………【ソウタ先輩】ね、…誰？」

「サークルの、」

「切るね」

あ、キレてる。

普段の日和なら
絶対、勝手に切ったりしない。

『出る？』ってスマホ渡してくれるもん、

「………冷めた」

私に馬乗りになってた日和は、
険しい表情をしながら、キッチンへ行ってしまった。