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3* ページ24

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______side.Kento*

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私が強引に進めた話だったからこそ、怖かった。



五条さんに口説かれていることも、
それに対する彼女の反応も。

私への気持ちも。



嫌われていないことは確かだが、
好かれている自信もない。




だから、

この際プライドも何もかも捨てて、
聞きたかった。

確証がほしかった。




最初に俯いて黙り込んだ時は
本気で心が折れそうでしたが。

背中に書かれた『す』『き』。


今は、それだけで充分ですよ。





「………あと、いつまで苗字呼びですか」

「え、…っと、ダメ?」

「名前で呼んで下さい」






全く気にならなかったんですがね。

恋人になってからと言うもの、
全てが嫉妬の対象へ変わっていく。


五条さんへの『悟くん』呼びでさえ。








「………けん、と…さん」

「…徐々に慣れていって下さいね」

「善処します」







ああ、本当に可愛いと思う。

愛おしい。






「………Aさん」

「なぁに」

「A」

「……はい」

「名前で呼んで下さい」

「…け……健人くん」







私の一挙一動で赤く染まる頬も、
潤む瞳も、全てが愛おしい。






「………Aさん、」

「ん?」

「…………触れて、いいですか」

「っ、…いいよ」








もう、誰にも渡してはやらない。


私の、私だけの恋人。

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HATHUTA(プロフ) - 感動しました…!素敵なお話をありがとうございます (8月18日 0時) (レス) @page30 id: f9b555f004 (このIDを非表示/違反報告)
しゃちほこ(プロフ) - 素敵です…!! (2022年2月6日 20時) (レス) @page30 id: ecbd4790eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:若鷹 | 作成日時:2022年1月12日 22時

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