nobody's* ページ3
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この神社を、この辺り一帯を【何か】から護る、
それが代々受け継がれてきた使命であり、
避けられない宿命であり。
逃れられない運命。
誇らしいはずなのに、
それはあまりにも重すぎて、呪いのように私に降りかかるんだ。
神主なんて言ったけど、そんな大それたものじゃない。
ただ、
ここに生を受けてしまっただけの人間だもん。
「Aちゃーん」
「?……ああ、この前の」
「五条です!んで、こっちが…」
「七海です」
「五条さんと…七海さん、」
ボーッと考え込んでいれば、
急に声をかけられた。
以前、御参拝にいらっしゃった方とそのお知り合い。
「コイツも参拝したいって言うから来ちゃった」
「ありがとうございます、是非」
本堂へ向かう2人を見送った後、
近くの柱へと寄りかかる。
さいきん、
最近、自分でもわかる程に身体が衰えてきている。
___
「……異常な程、呪力が強いことはわかりました」
「でしょ?」
「しかし、一体どこから…」
五条と七海は、本堂へ向かう途中
その呪力の強さの根源を探っていた。
勿論、その数分で解決するはずもないけれど。
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HATHUTA(プロフ) - 感動しました…!素敵なお話をありがとうございます (8月18日 0時) (レス) @page30 id: f9b555f004 (このIDを非表示/違反報告)
しゃちほこ(プロフ) - 素敵です…!! (2022年2月6日 20時) (レス) @page30 id: ecbd4790eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:若鷹 | 作成日時:2022年1月12日 22時