addicte* ページ2
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___side.Satoru
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帳とか呪霊について聞きすぎるのも変だから、
とりあえず参拝をして、帰ってきた。
「………いい場所を見つけたなぁ」
森の中にあるからか、空気も澄んでいて。
あの子が帳を降ろしてくれているおかげで
呪霊なんかも一切いない。
僕たちからしたらオアシスだよね。
Aちゃんも可愛かったし。
「……ってことがあったんだけどさ、」
ちょうど後ろを通ろうとしてた七海を引き留め、
さっきの出来事を話す。
あからさまに嫌そうに、迷惑そうに顔を歪める。
本ッ当に失礼だよね。
「……そうですか」
「反応薄ッ」
『だから何だ』と言いたそうな表情をする七海。
「………しかし、」
「?」
「……ずっと帳を降ろしている、となると心配ですね」
「…まぁね」
「気付いてたのでしょう、貴方なら」
「………何かしらの代償はあるんだろうとは思うよ」
「…一緒に来いと?」
「さっすが♪ 話が早くて助かるよ、七海」
長年の付き合いのおかげか。
こんなに遠回しに伝えたのに、
言いたいことが伝わって本当助かるなぁ!
ま、あとは普通にあそこに行きたいってのもあるけど。
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HATHUTA(プロフ) - 感動しました…!素敵なお話をありがとうございます (8月18日 0時) (レス) @page30 id: f9b555f004 (このIDを非表示/違反報告)
しゃちほこ(プロフ) - 素敵です…!! (2022年2月6日 20時) (レス) @page30 id: ecbd4790eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:若鷹 | 作成日時:2022年1月12日 22時