【うたプリ短編集】Lover

◎カミュ*リク ページ6

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カミュと喧嘩して5日経った。





私は辛党、カミュは甘党。それが原因。







私とカミュは同棲してて、
もちろん私が料理を作るわけで。


そこまでは良かった。









私が作った(私好みの味付け)料理を
『こんなもの食えるか』みたいな、




確かそんな感じの酷いこと言われたの。

激おこ！









だから私は今実家に帰ってきてる。









「バカ、バ…カミュ」









不貞腐れながら
テレビを見てればカミュが出てきて。


いつもの癖。






カミュ出てると見ちゃうんだよねぇ。









「胡散臭い砂糖漬けバカ貴族め」









でも、やっぱりアイドルなんだなって。









『私の猫が最近出ていってしまいまして、』







カミュって猫飼ってないよね？え？







『カミュくん、猫飼ってるんだね！』

『ええ、とても可愛いメス猫です』

『それで？帰ってきた？』

『いえ、』

『おや！』

『この数日とてもつまらないんですよ』

『溺愛してるね(笑)』

『愛していますよ、とても』









猫かぁ。

これが私だったら、
なんてバカみたいだ。





カミュがそんなこと言う訳ないもん。









『名前は何て言うの？』

『……Aです』

『ほお、Aちゃん、可愛い名前だね』







バカ、本当素直じゃない。
ちょっとムカつくけど。


帰るしかないじゃん。こんなの。





＿＿









「…カミュ」









後ろからカミュに抱き着く。







「そろそろ来ると思っていた」

「だってテレビで…」

「貴様が帰って来ないからだ」

「それは…！」

「…貴方がいないと私は生きていけません」







いきなり私の前に跪いた。








「ずっと側にいて頂きたいのです」

「……え、」

「愛しています、」









『愛しい』だけじゃ足りない。

どうしたら伝わる？
どうしたら分かってくれる？









「私も愛しています」









そっと口付けを交わした。

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