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B5『狂った男』 ページ7

ザック「オラァ!!!」


「ぁっ…!!」


後ろからザックは釜を振り下ろしたが私はギリギリ避けた。

私はそのままこけて…フードが少し切れて首筋から血が流れたのがわかった。

少しヒリヒリするがこの痛みはもう慣れたものだ。


すると首筋に冷たい感覚が分かった。



ザック「泣き叫べよ…!!さぁ…!!」


「…いや、だ…!」



ザックは私の首筋を掴み耳元でつぶやいた。

だがザックは私の首筋から手を離しさっき斬られた場所を手でなぞった。



「っ…」


ザック「あぁ…?お前なんでさっき斬った所治ってんだよ…」



気づかれた…!気づかれた所で私はどうなるか…

八つ裂きにされて満足するまで切り刻むか、閉じ込められるしかない。


いくら不死身だと言えも痛みは残る。

痛いのはきらい。でも逃げる場所なんていない。



ザック「んん?お前まさか…」



ザックは私のフードに手をかけた。

そして勢いよくフードを取ったのだ。


明るい視界。

ザックの顔が少しだけ見れた。



ザック「あぁー!お前ダニーんとこの奴じゃん!だからかぁ…確かお前、


不死身って奴だろ?」



「!!」



気づかれた…おしまい、か。

私は静かに目を閉じた。

レイチェルを守れたなら、いっか、な…


だがザックは私を結束していた手を緩めた。



「…なんで…」



ザック「俺は殺しても死なない奴には興味ねぇ、
その様子だったらダニーに何千回も殺されてんだろ?

そんなお人形さん殺しても面白くねぇんだ」



「…そう」


私は起きあがりフードを被った。

なに、この人…お父さんが言った通り。


バカすぎて呆れる。



ザック「おいお前!あのチビどこに行った!」



「私が教えるとでも?自分で探せば?」



ザック「……ちっ」



ザックはそう吐き部屋から出て行った。




…早く行かなければ。

B6『ザック』→←B4『絶対絶命』



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シュウリン - 原作を知っているし漫画も持っているのでこの話が新鮮で面白いです!!小説にして出したら絶対買います! (2016年12月3日 15時) (レス) id: 9d8afd159f (このIDを非表示/違反報告)
カロス - 「エディ・メイソン」ではなく、「エドワード・メイソン」では………? (2016年2月29日 22時) (レス) id: 5850b6ee7f (このIDを非表示/違反報告)
missil×Light blue - すっごく面白くて続きが気になります!! (2016年2月8日 18時) (レス) id: 2fb69a4a12 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ松ガールだがカラ松も捨てがたい@ハト - B8での『ザックは[かま]を構えた…(ry』 のところの鎌?が釜になってる気がします。 ザック落ちのコメント拾われた人幸せだなおい…(´・ω・`) (2016年1月17日 22時) (レス) id: 3e3180481b (このIDを非表示/違反報告)
陰陽師(プロフ) - ザクロさん» 本当ですか?wありがとうございます!(*´ω`*) (2015年10月28日 17時) (レス) id: fdc964997d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:陰陽師 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年9月6日 18時

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