B4『絶対絶命』 ページ6
ザック「でも今は絶望だ…！！」
私はレイチェルを後ろに庇う。
彼の足元には真っ二つになった小鳥。
こんなの、レイチェルなんかに見せられない。
ザックは狂気に満ちた笑い声で私たちを嘲笑う。
レイ「A…」
ザック「今から3秒数えてやる…！だからさぁ…逃げてみろよ…！
そして泣いて叫んで命乞いをしろ…！もっと見せろ！絶望の顔を…！」
私はその言葉に後ずさりをする。
逃げなきゃ、そう思っても脳が追いつかない。
するとレイチェルがギュッと私の手を握る。
そこで私の脳が追いついた。
逃げてこの子を守らないと。
ザック「さーん…」
「レイチェル！！！」
レイ「あっ…！！」
私はレイチェルの手を引き走り出す。
逃げる場所はあそこしかない。
確か開いているはず。
全てあそこにかけないと…！
レイチェルを守るしかない今、私がしっかりしないといけないんだから…！
ザック「にーいー」
もう時間がない。
扉は目の前だ。
私は咄嗟にドアノブを捻った。
その部屋はやっぱり開いており奥の部屋が続いていた。
あそこに…！
私はレイチェルの手を引き奥の部屋へと入った。
ザック「いーちー」
レイ「A…！」
「っ…！！」
ザックの声がまだ聞こえる。
遠くに逃げなければいけないのだがここのフロアは小さい。
私はこの部屋の周りを見渡す。
せめてレイチェルが身を隠せるもの…！
見渡せば…レイチェルが隠れるぐらいの箱が。
あの人なら分からない。
「レイチェル！…ここに入って、私がいいと言うまで出てきちゃダメだからね！」
レイ「え、でも…「早く！！！」わ、分かった…！」
レイチェルに身を隠させ蓋を閉じる。
ザック「ぜーろー…さぁて、何処だぁ？」
その言葉に背筋が凍る。
こちらへ来る。
私はまだ奥の部屋へと繋がっていたのでその扉を開けようとした。
が、
「な、なんで…！」
その扉は開かなかった。
どうやら鍵がかかっているようだ。
ガチャガチャと回してもドアは開かない。
私が身を隠せるような場所はもうどこにもない。
ザック「…みぃーつけたぁー…」
後ろから聞こえたその声は、私をさらに困惑させたのだ。
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シュウリン - 原作を知っているし漫画も持っているのでこの話が新鮮で面白いです!!小説にして出したら絶対買います！ (2016年12月3日 15時) (
レス) id: 9d8afd159f (このIDを非表示/違反報告)
カロス - 「エディ・メイソン」ではなく、「エドワード・メイソン」では………？ (2016年2月29日 22時) (レス) id: 5850b6ee7f (このIDを非表示/違反報告)
missil×Light blue - すっごく面白くて続きが気になります!! (2016年2月8日 18時) (レス) id: 2fb69a4a12 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ松ガールだがカラ松も捨てがたい@ハト - B8での『ザックは[かま]を構えた…(ry』 のところの鎌？が釜になってる気がします。 ザック落ちのコメント拾われた人幸せだなおい…(´・ω・`) (2016年1月17日 22時) (レス) id: 3e3180481b (このIDを非表示/違反報告)
陰陽師(プロフ) - ザクロさん» 本当ですか？wありがとうございます！(*´ω｀*) (2015年10月28日 17時) (レス) id: fdc964997d (このIDを非表示/違反報告)
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