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【P】ばあちゃんの部屋に寄った ページ23

俺はそのあとばあちゃんの部屋へ寄った。

そっと和室のドアを開けた。
Aさんは寝ているようだ・・・。

「Aさん・・・」
小さい声で呼んでみたけど・・返事は・・・ない。

ふと・・
リリーさんが言ってたことを思い出した。

俺はそっと首筋にかかったAさんの髪をを・・・

右側には・・・それらしきものを見つけることはできなかった

俺・・・何やってんだ・・
でもどうしても気になる
今度はそっと左側の髪を・・・
そして
左耳の少し下あたりに紅く滲んだその印を見つけた・・


その時Aさんが苦しそうに寝返りをうった


まだ熱があるんだろうか・・・

そっとAさんのおでこに手を当ててみた・・。

ちょっとだけ熱い・・・




あのときは本当に驚いた。

朝ごはんの時間は9時。
そう約束してあった。

9時にばあちゃんの部屋へ行くと
もうすでにごはんは出来上がっていた。

だけどAさんの様子がなんとなく…少しおかしい
フラフラしているし
頬が紅く上気していた。

「大丈夫?」
と聞いても

「大丈夫」
と答える。

でもどう見ても大丈夫じゃないっぽい・・・

Aさんがごはんを食べた形跡はないのに
Aさんがごはんを食べようとしない

「Aさんごはん食べないんですか?」
って聞いても

「ん・・大丈夫」
と答える

俺がごはんを食べる様子をただ見ているだけだった。

「ごちそうさまでした。Aさん今日もおいしかったです」

「よかった。美味しく食べてくれて。コーヒー入れるわね」
そう言ってAさんが立ち上がった瞬間だった。

それはまるでスローモーションを見ているみたいだった。
ドラマであるよなこんなシーン・・・

そんな事を考えてる自分がいた。

Aさんがすーっと気を失ってしまった。


俺はおどろいて
Aさんを抱き起こした

「Aさん」呼びかけてみたけど反応がない

からだがすごく熱くて熱があるということがわかった。

俺は和室に布団を敷き
Aさんを運んで寝かせた。

まず藍沢先生に電話をして往診を依頼した。
次にリリーさんに電話をして事情を説明しルリ子さんに来てもらえないか聞いた。
昨夜二人は雪の中、ホテルへ泊まったはずだから
一緒にいることはわかっていたんだ。


ルリ子さんはすぐに駆けつけてくれた。


藍澤先生に
危うく肺炎になるところだったと言われた。

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作者名:Luna | 作成日時:2014年2月23日 11時

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