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お茶ご馳走してくれますか? ページ7

ニューヨーク最後の夜は二人で食事をしようと言ったのは夫だった。

待ち合わせはロックフェラーセンターのクリスマスツリーの前。

まだ暗くなる少し前の、光を纏っていないツリーの前で私は夫を待っていた。

でも約束の時間を15分過ぎても夫はやってこない。

電話をしても留守番電話に接続されてしまう。メールを送ってみても返信はない。

仕方なく私はただ所在なく行き交う人達をながめていた。


ふと・・・
私の前に立ち止まった人が私に向かって手を差し出した。

視線をあげるとそこにた立っていたのは
ゆうべフェリーで会って・・クラブでぶつかって・・
さっきホットドックスタンドで困っていた彼だった。

「さっきはありがとうございました」

急に声をかけられて驚いた事もあるけど・・なんだか・・
なんて言っていいのかわかならくて困ってしまった。

「あの・・これ・・」
彼が差し出したのはホットドックの代金だった。

「あ、ううん。いいんです。」

「でも・・・」
差し出した手前引っ込みがつかない様子の彼。

「だったら・・これでお茶ご馳走してくれますか?」
そう言ってすぐ・・私は言わなければよかった・・と後悔した。

彼が一瞬・・ホントにほんの一瞬
「めんどくせ」
というような表情をしたからだ。

私が「あ」と声を出したのとかぶるように
彼が「あ」と言った。

「いいですよ。どこかお茶できるところとかありますか?」

やっぱりいいわ・・・と断ることもできたのに・・・
「じゃあ・・・あそこで買ってきてもらえると嬉しいかも。」
私の唇が勝手にそう動いて通りの向こうにあるテイクアウトスタンドを指差した。

「わかりました。ちょっと待っててください」
彼はニコっと笑うと軽いフットワークで走って行った。

バッグの中で携帯電話が震え出した。
私はバックの中に手を入れて携帯を探った。
手に取るとメール受信を知らせる青い光が点滅していた。
夫からだ。

急な仕事が入ったから約束の時間には行けない。

たったそれだけのメッセージが表示された。

私は気持ちを落ち着けるために深く大きく息をすった。

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Luna - 実はリリーさんの事結構観察してますのん(笑) (2014年2月11日 1時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
ひでみん(プロフ) - りりーさん、中々いい事言うわ(笑) (2014年2月8日 1時) (レス) id: 5e098d8614 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - ともさん» ともちゃん♪感想ありがとう!! (2014年1月30日 21時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
とも - 設定がいいわあ!次が楽しみー (2014年1月29日 19時) (レス) id: 4f5cef5ee4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna | 作成日時:2014年1月13日 22時

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