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フェリーにて ページ1

ハドソン川を渡る手段をフェリーにしたのは
最後にもう一度フェリーの上から摩天楼が見たかったから。


「寒いからイヤ」
っていうスージーを
1階の暖かい船室に残し私は2階のオープンデッキに上がった。


日が暮れて真っ暗でしかもこんな寒い中デッキにあがるもの好きは私くらい
って思ってたのに
予想に反して・・・一人・・・先客がいた。

遠くからだとよくわからないけど
多分・・男性・・。

私は
その人からなるべく遠くに行き
最後の夜景を楽しんだ。

私はここから見るニューヨークが大好きだった。
14年間のここでの生活で何回このフェリーに乗ったかわからない。



夫の転勤が決まったのは11月の終わりだった。
14年間住んでいたニューヨークから東京へ戻る。


嬉しいような気もするし
反面、寂しいような気もする・・・

そんな複雑な気持ちで
光に包まれた摩天楼を見ていた。


少し風があった・・・
さすがに寒くて私はスカーフを蒔き直そうと首から外した。

その時
吹いてきた風に煽られて私の手をすり抜けスカーフが宙を舞った。


「あっ!!」
思わず大きな声が出てしまった。



私の反対側に立っていた人が驚いて振り向いた。
スカーフはまるで踊ってるみたいに彼の顔をかすめた。


私の声の意味を理解した男性は
咄嗟に手を伸ばしてスカーフを掴もうとしてくれたけど・・
スカーフはひらひらと舞いながらハドソン川の暗闇に落ちて行った。



「すみません」
同時に同じ言葉を発した。



デッキにいたのは日本人の男性だった。
「すみません。手が届かなかった・・」
右手で左手首を掴むような仕草をしながらその男性は言った。


「あ・・いえ・・いいんです・・。ごめんなさい。大きな声出して驚かせてしまって」
私は男性に向かってお辞儀をしそのまま1階の船室へ降りた。



私の姿を見つけるとスージーがとんできた。
「A寒かったでしょ。ほらこんなに冷たくなってる。」
そう言ってハグしてくれた。



スージーとは息子が同じ年でこの14年間ずっと一緒に過ごしてきた。
私の大親友。

今夜はスージーのご主人が経営するニュージャージーにあるクラブで
送別会をやってくれる事になっていた。

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Luna - 実はリリーさんの事結構観察してますのん(笑) (2014年2月11日 1時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
ひでみん(プロフ) - りりーさん、中々いい事言うわ(笑) (2014年2月8日 1時) (レス) id: 5e098d8614 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - ともさん» ともちゃん♪感想ありがとう!! (2014年1月30日 21時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
とも - 設定がいいわあ!次が楽しみー (2014年1月29日 19時) (レス) id: 4f5cef5ee4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna | 作成日時:2014年1月13日 22時

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