【赤葦京治】君にどうしても分かって欲しいの。【ハイキュー!!】

君との距離*71* ページ28

医者「ありがとうございました、外出禁止なのに抜け出してしまったものなので探していたのです。」

A「……いえ、では。」

医者「はい、失礼します。






ボロッ……







中学からずっと仲良しで大親友だった美優。


なんで合宿でのあの電話があそこまで冷たかったのか、おおよそではあるが分かった。







『制御が、出来ない』






これから、何が起こるか分からない。
この事を知っている人は美優の両親、医者、そして私。


この事は学校では秘密なのだろうか。
部活の人達には言ってはダメなのだろうか、
いや、もしかするともう先生に連絡が言って皆知っているかもしれない。


A「……お見舞い、行こ」



そうだ、毎日学校帰りに通えばいいんだ。


お母さんとお父さんには伝えておこう。







赤葦side




きゅっきゅっとなる靴。


ふわりと手に当たるボール。


柔らかく、少し高めに、ゆっくりと。でも確実に。



バシンッ!!


スパイカーが。俺のトスを打つ



俺の、快感。




今日は感じない。


だってAが居ないから。



前まではこんなことなかったのに、合宿からやたらと恋しくなった。


結局Aは来なかった。

美優もなかったけど、俺はAの方が心配だった。









俺は、彼女よりも元カノを心配している、最低だ。


明日になれば、来るだろうか?





ところでA、俺の気持ちに気づいている?

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