君との距離*7* ページ8
prrrrr
あれから3、4日後。
私が一人、ベランダでご飯を食べていると電話が鳴った。
ディスプレイには……
[赤葦京治]
A「………」
放っておけば大丈夫だろう。と放っておくと、案外直ぐに切れた。
そして僕は黙々とご飯を食べ続ける。
prrrrrrrrr
また、だ。
ディスプレイには[赤葦京治]
折角僕が一人で落ち着いて食べれる場所なのに、こんなに鳴ったらクラスメイトに気づかれてしまう。
と思ったので、おそるおそる通話画面そタップした。
A「もしもし」
すると君はこう言った。
赤葦「今から売店の隣の空き教室に来て」
ふざけんな。やだよ、あの訳あり教室でしょ?
A「ごめん、今友達と食べてるから……」
赤葦「右、向いてて。」
A「へ?」
咄嗟に右を向くと、一つの人影が近付いてきた。
A「(絶対赤葦じゃん。)」
僕は此処で待っていると面倒くさそうなことになりそうなので逃げる。
赤葦「あっ!!」
そして、向こうも走る。
でも距離は縮まらない。
だって僕は運動が得意だから。
しかし、
ぐんっ
A「うわぁっ!?!?」
べっしゃあっ
何かに引っかかった。
なんだろう、と見るとそこには不思議なことに何もない。
赤葦「ぷっ自分の足につまずくとか………どんくさっw」
そういい、ゲラゲラと笑う赤葦。
久しぶりに、笑った顔を見たかもしれない。
僕はドキッと胸が高鳴ったものの、瞬時に逃げることを試みた。
が、
赤葦「ねぇ、話くらい聞いてよ?」
ドンッと僕を押したと思えば、僕は壁にぶち当たった。
A「いったぁ……ひゃっ!?」
するとまた勢いよく僕の足の間の壁を
赤葦は自分の足で蹴った。
しかし離すことなく、足はずず……っと上へ上がってくる。
赤葦「コレ、女子はされると喜ぶんでしょ?」
そういって次は足を曲げて膝小僧でグリグリと攻めてきた。
A「ふぁっ!?や、やめて!!!ん、んぅ……」
これ以上喋ると声が漏れてしまいそうなので手で口を塞いだ。
赤葦「俺、この前勝手に口が動いたんだ。お前のこと、好きじゃなかった訳じゃない。だから___」
だから___で止めた。
足も止まった。
赤葦「ごめん、それだけ。じゃあ」
踵を返す赤葦。
何故かその姿は何時もよりも悲しそうに見えた。
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夜祁@夜ト様マジくそイケメン(プロフ) - あみさん» ありがとうございます!!明日帰ったら更新します!!! (2014年10月15日 23時) (レス) id: 7397bc136f (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - ワセリンさん» ハイ!頑張って下さい!!!応援してます! (2014年10月14日 22時) (レス) id: af60eaf7c9 (このIDを非表示/違反報告)
ワセリン(プロフ) - まめさん» ありがとうございます!!ってえ!?うわー、間違えてますねwご指摘ありがとうございます!!助かりました!! (2014年10月14日 20時) (レス) id: 0927cc561d (このIDを非表示/違反報告)
ワセリン(プロフ) - あみさん» でっすよねー!!ww赤葦マジイケメン!!ありがとうございます!!これからも頑張りますね!! (2014年10月14日 20時) (レス) id: 0927cc561d (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - おはようございます、赤葦さん大好きでこのお話も更新楽しみにしています! ちょっと気になったので…看護士となっていましたが、正確には看護師ですね(笑) 続き楽しみに待ってます! (2014年10月14日 7時) (レス) id: 7de49fc142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜祁 | 作成日時:2014年9月23日 16時