【赤葦京治】君にはどうせ、分かんないよ。【ハイキュー!!】

君との距離*17* ページ18

A「はぁっはぁっ」



兎に角僕は一人になりたかった。

そして走り続ける。


バンッ


僕はとある扉を勢いよく開けた。


汚くなった黒板、埃を被った机、色あせた壁。





そして………









血痕だらけの床。





A「……グスッ」



僕は泣いた。



A「ひっく……ふっ……う、うわぁあああぁああぁああぁぁあ!!!!!」





ボロボロと次々出てくる涙。


拭いても拭いても袖が濡れるだけで顔は何も変わらない。


すると、不意に誰かが僕を抱きしめた。






A「こ、のは先輩ｯ!!」

木葉「辛かったね、ごめん。俺、こんな事しか言えない。でも、胸なら貸すよ?」



昨日とは全く違い、優しく言う木葉先輩。



A「あ、うあぁぁあぁぁあ!!!」



大声で泣く僕の頭を優しく木葉先輩は撫でてくれた。


A「あ、かあしがっみ、美優とキスしててぇっ!!も、頭が真っ白で!!」

木葉「……うん。」

A「素直に喜んであげれない自分が嫌でッ!!」


木葉「……Aちゃんは強いね。でもね、多分それが普通だよ。俺なら絶対そんな事思えないよ。」




僕はまた泣いた。

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