【赤葦京治】君にはどうせ、分かんないよ。【ハイキュー!!】

君との距離*16*赤葦side ページ17

赤葦side


赤葦「うっそ……最悪じゃん」


てっきり朝練あると思ってたのに………


帰ろうと思い、渋々来た道を戻ろうとしたときだった。





ガッシャーン



赤葦「!?!?」


倉庫の中から凄い音が聞こえてきた。


慌てて中へ入ると、昨日入ったマネの中山が倒れていた。


赤葦「だ、大丈夫ですか!?」

美優「ああ、赤葦!?くん!?」


なんだ、そのとってつけた感満載の「くん」は。


美優「いやぁ、今日朝練無かったんだねぇーえへへ//なんとなく倉庫のボールを見てたら自分の靴に引っ掛かって転けたんだーあはは///」


赤葦「……ぷっ」

美優「んな!?////」



あまりにも間抜けすぎる理由だったので、思わず吹いてしまった。


赤葦「あははっ中山って面白いね!!」



俺は思った事を率直に言った。


美優「〜っ!?///(ｶｧｯ」

赤葦「へ?」



みるみる内に赤くなってゆく中山。


どうしよう、対応に困るぞ!?

そして、咄嗟に思い付いた言葉を言う。


赤葦「そ、そんなに恥ずかしいの!?ご、ごめん。」

美優「違うのっ!!!す、好きな人に見られたら誰でもこうなるよ!!!///」

赤葦「え………」

美優「あ……」




その瞬間、ボフンという効果音が付きそうな位赤くなる中山。

赤葦「え、えぇっと……」


俺が返事に困っていると、何かが吹っ切れたように中山が言った。



美優「あ、あのっあ、赤葦の事がす、好きです!!!つ、付き合って下さい!!!////」



この子と付き合えば、Aのこと諦められるかな……?


ふと脳裏に浮かぶAの顔。


そして、木葉さん。







そうだ、もう勝ち目は無いんだ。



お互い元カレ、元カノという存在だから………



赤葦「……うん、いいよ。」

美優「え……!?」

赤葦「いいよ。よろしく、美優。」

美優「あ、よ、ろしく!!京治!!!(ﾌﾞﾜｯ」


大量に涙を流す美優。


美優「信じられないっ……!!」

赤葦「これでも?」



俺は美優にキスした。


美優「ふぁ!?」



突然の事で驚いているのだろうか?




すると……







ガラッ






A「だいじょう……ぶ」


Aが入ってきた。

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