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その１１２。 ページ10
翔：あの…ご依頼ですか？
黒いスーツの男はゆっくりと振り返って階段の上からオレを見下ろした
？：えぇ、少しお話窺いたくて来たんですが。お休みでしたか？
翔：ちょっと待ってくだいね。時雨さーん！
ゆっくり歩いていた時雨さんがオレの声で駆け寄ってくる
翔：依頼人ですけど…
貴：よし、開けようか。どのような…‥‥
時雨さんの次の言葉は待っても出てこなかった。
大きく目を見開いて、小さく震えて、固まっていた。
貴：……な、なんで？
？：ひさしぶり、だね？
そのやり取りを黙って見つめることしかできなかった
その瞬間、時雨さんの体が大きく傾いて倒れ込んだ。
翔：時雨さんっ！？
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作者名：うがいましろ | 作成日時：2018年1月31日 17時
