PEARS探偵事務所。【毒】 (ページ22)

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その１２４。ページ22

事務所にフラフラと戻る
ドアをあければ松潤とニノが同時に顔を上げた

潤：お帰りなさい

翔：ただいま。思い当たるとこ見てまわったんだけどね…

和：ったく、どこほっつき歩いてるんですかね？

ニノは呆れたように肩をすくめて席を立った
俺は松潤に少し話がしたいと言うと静かにうなずいた

潤：何について？

翔：たぶん、大野さん。でも、時雨さんに通ずる。

潤：…なるほど。ニノ！

和：はいよー。ついでにコーヒーでーす

ニノの淹れたコーヒーがテーブルに置かれて
２人と向かい合うように俺は座る

翔：今日、大野さんを探しながらいろんなところに顔出してきた。

今日行った、警察署と便利屋エイト。
そして、帰りに会った冷泉さんの話。

翔：…あのね、こっからは俺の仮説なんだけど

俺が今まで考え調べてきた時雨さんのこと。
そして、今。何が起こっているのか
俺一人が俺なりに考えて出した答え

翔：どう…かな

和：……。

潤：……。

２人ともだんまりになってしまった
何かが違うのか。
緊張しながら返事を待つと

潤：ちょっと待ってて

松潤はどこかに電話しようとしている

潤：もしもし？ごめんね、今大丈夫？

数回頷いて俺に差し出した。
恐々とそれを受け取って耳にあてる

翔：も、もしもし？