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その１２３。 ページ21
錦戸くんからリストを受け取って事務所への道を歩く
これを何に使うのか・・・。いや、そうじゃない。
彼の足取りは結局掴めていない
翔：大野さん…‥
：あの。
翔：はい？っあ！
リストを見つめながら歩き、気付く事が出来なかった
そこに立っていたのは時雨さんと因縁のある男性だった
：先日はどうも。あの後の社長さんの具合はいかがですか？
翔：ありがとうございます。まだ少し優れないようで
：そうですか。
翔：あ、あの！少しお時間よろしいでしょうか。
この人から話を聞くのがいいと判断して近くのカフェに入った
翔：いきなりすみません。どうしても話聞きたくて
：かまいませんよ。なんなりと
翔：私、PEARS探偵事務所の櫻井、と申します
：ありがとうございます。私、冷泉時匡と申します
れいぜん・・・？冷泉って言ったら有名な大手企業の
翔：社長とはどういった繋がりなのでしょうか？
時：実は、娘を探していまして
翔：娘さん…ですか
時：えぇ、一人娘です。ある事故から行方不明になりましてね
ずっと探していたのですが見つからずそちらの事務所の噂を耳にしまして
お伺いしたのですが…
話を続けようとしたとき冷泉さんの携帯が鳴った
時：申し訳ない。どうやら仕事が
翔：いえ、こちらこそ。お引止めしてしまい申し訳ありませんでした
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作者名：うがいましろ | 作成日時：2018年1月31日 17時
